ラテンな駐在妻日記

2005/10/31(月)09:33

死者のパン。そして「死者の日」って何?

メキシコ 風景と行事 祝日(47)

学校(CEPE)がないのと、夫が出張中という開放感(!)で、 日曜日の夕方、2度目のUPです。 (UPが終わったらスペイン語の勉強始めます・・・。始めなきゃ(-_-)) 冬時間への変更で、NHKの番組と外の明るさで感じる時間より、 実際の時計の方が1時間遅くて、ちょっと得した気分です。 (夏時間になった時にはその逆で、夜がとっても短かった・・・・^_^;) まさしく「秋の夜長」のメキシコです。 さて、死者の日のカラベラ、死者の日の祭壇、と、ご紹介してきましたが、 本日ご紹介したいのはその名も、死者のパン Pan de Muerto 。 死者の日(とその前の数週間)だけに売られる、特別なパンです。 小さいもので直径20cmくらい。大きいものだと4~50cmあります。 硬くてパサパサなパンが多いこのメキシコで、何故かとてもフワフワのパンで、 ちょっと甘い、デザートパンみたいな感じです。 上の写真は、CEPEの祭壇に飾られていたもの。 ☆☆☆ 死者のパン売り場は、こちら。 ところで、結局、死者の日って何なの?と、今さら辞書を調べてみました。 万霊節 キリスト教特にカトリック教会や聖公会の一部で、 万聖節の翌日である一一月二日になされる死者の記念日。 死者の日。【大辞林】 万霊節 キリスト教で、この世を去ったすべての信徒を記念する日。 万聖節の翌日、11月2日。諸魂日。【広辞苑】 万聖節 =「諸聖人の祝日」に同じ。【広辞苑】 諸聖人の祝日 キリスト教で、諸聖人を記念するための毎年11月1日に行う祝祭。 諸聖徒日。万聖節。【広辞苑】 因みに、ハロウィーンは・・・・・・。 ハロウィン 諸聖人の祝日の前夜(10月31日)に行われる祭り。 スコットランド・アイルランドに起源を持つアメリカの祝い。【広辞苑】 ハロウィーン 万聖節(ばんせいせつ)(一一月一日)の前夜祭。 古代ケルト起源で、秋の収穫を祝い悪霊を追い出す祭り。 アメリカでは、カボチャをくりぬき目鼻口をつけた提灯(ちようちん)を飾り、 夜には怪物に仮装した子供たちが近所を回り菓子をもらったりする。 ハローイン。【大辞林】 ということで、死者の日とはすなわち万霊節のことで、 全て一連のキリスト教(カトリック)のお祭りだったんですね・・・・。 まとめると、 10月31日 ハロウィーン 11月 1日 万聖節 11月 2日 万霊節=死者の日 因みにメキシコではカレンダー上での死者の日の祝日は11月2日のみですが、 慣習的に、学校や会社などは11月1~2日共に休日、というところが多いようです。 去年、ムチャチャ(メイド)さんに聞いたところによると、 11月1日は子供の死者の日、11月2日は大人の死者の日だと言っていました。 (子供の霊を祀るのか、子供達が祀る日なのかはその頃の私のスペイン語力では判別不能^_^;) 私は、ハロウィーンと死者の日のテイストがあまりに違うので、 死者の日は16世紀のスペイン侵略以前のインディヘナ(原住民)のお祭り、 ハロウィーンはそれ以降、スペインが無理やり改宗させたカトリックのお祭り、 なのかと思っていましたが、いずれも改宗後のカトリックのお祭りだったんですね。 (因みに、メキシコでは90%以上がカトリック信徒だと言われています。) でも死者の日はメキシコではかなり古くからのお祭り、 そしてハロウィーンは、近年、アメリカの文化が入ってきてからの比較的新しいお祭り、 なのでしょう。 (だからなんとなくチグハグなんだ・・・・・・!)

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