2006/08/22(火)14:39
予選に行ってきました。
パナマでもやってた「国際ピアノコンクール」。
第2回パナマ国際ピアノコンクール初日の今日、予選を聴きに行ってきました。
このコンクールが開催されている国立劇場 Teatro Nacional は、
世界遺産にも登録されているパナマ旧市街、カスコ・ビエホにあるんですが、
このカスコ・ビエホ、どうして世界遺産にこれで登録できたのかが不思議なくらい
荒れ果て、建物は朽ち果て、はっきり言ってスラム街化しています。
そんな中にある国立劇場なので、さすがのパナマでもさすがに恐い。
車で乗り付けて、「何かちょ~だい~」とウロウロしている子供達を無視し、
足早に劇場内に走りこむ感じです。なんでこんなところに建ってるんだぁ、国立劇場。
因みにここの数区画隣には大統領官邸(公邸?)があって。
う~んパナマの大統領も、
こんなスラム街の真ん中、すごいところに住んでるのねぇ。
話をピアノコンクールに戻しましょう
6時開演のはずだったのに、「6時開場」後、微妙に遅れて開始。
客席は・・・・・・、ガラガラ。
ガラガラすぎるからか、冷房が効きすぎて、まるで冷蔵庫の中。
そして客層は、着飾ったおじさまおばさま方。
コンクールの予選にしては、年齢層高め!?な気がするのは私だけでしょうか?
さて昨日のオープニングコンサートの舞台裏丸見えの舞台は、
やっぱり何かの間違えだったのでしょう。
今日は背面も両側面もカーテンできれいに仕切られていました。
ちょっとホッとした
ピアノは、一応選べます。
ヤマハのフルコンサートグランドが2台用意され、それぞれを選んで弾いていました。
(さすがに各ブランドから選り取り見取り、とはいかないらしい。
そんなにパナマにはピアノない。)
予選初日の今日弾いたのは4人。
あれっ?チラシには15人の顔写真が載っていたけど、
予選は3日間で今日4人ということは、けっこう棄権がいたってこと?
二日目の明日は3人のようです。ってことは10人くらいになっちゃったのでしょうか。
今日弾いたのは、スペイン、キューバ、中国、ドイツの人たち。
課題曲5曲の内、指定曲のアルゼンチンの現代作曲家ヒナステラ Ginastera の
Danza del Gaucho Matrero ( de Tres Danzas Argentinas ) という激しい曲
(スミマセン、↑スペイン語表記です)が
もちろん初めて聴く曲でしたが、かなりの難曲で、でも印象的でした。
国際コンクールの醍醐味は何と言っても、国際レベルのピアニスト(の卵)の競演を
一堂で楽しむことができるということ。
そして聞き比べながら密かに自分の中で点をつけていき、順位を予想する、
というのもまたもうひとつの醍醐味。
パナマのコンクールは、客席は閑古鳥だし、出場者もとっても少ないし、
私が以前夢中になって通った日本の某国際コンクールと比べると、
出場者のレベルも明らかに違う、そんな「国際」コンクールですが、
でも出場者は真剣だし、それなりに聴き応えがあり、4時間たっぷり楽しみました。
今後もちょっと楽しみになってきました