2009/07/27(月)05:33
玉錦
「玉錦」 Tamanishiki
お相撲さんの話ではありません。
日本人たる私たちの食生活に欠かせないお米の名前。
ここパナマで売られているカリフォルニア米の中では最高級品種。
くだんの中国商店ミニマックスで売られています。
ってことで、突如始めた「いつものもの」シリーズ。
因みにメキシコではもうちょっと美味しい品種が売られていて「玉錦」の格付けは、
・コシヒカリ系の「望」
・ササニシキ系の「夢」
に続く三番手。
「望」と「夢」が入荷しない時に「仕方なく」買う感じでしたが、
ここパナマで手に入るものとしては現状「最高級」。
因みに「玉錦」は(裏書きを読むと)
「こしひかり」に最高級品種の「ゆめごこち」を加えた
深いうま味とねばりがあるお米です。
ってことです。
因みに因みに因みに、ロスアンゼルスになんか行くと日系のスーパーに
20種類近くものお米が並んでいて、カリフォルニア米なんかじゃなくて、
ちゃんと日本産の日本米も豊富。
あ~あ、上を見るとキリがないですが
(パナマだってカリフォルニア米すら手に入らない時代もあったらしいので)、
同じ駐在なのにこの格差、ガッカリします・・・・・・・・・
話がそれました。
さてこの「玉錦」、3年前にパナマに来た頃の価格は覚えていませんが、
ほんの1年ほど前は26~7USドルでした。
それがあれよあれよとうなぎ上り、ある時28ドルになって次には29ドルになっていて、
現在の価格は32ドルです。
(1袋6.8kg入り。1ドル=94円換算で約三千円)
インフレによるものなのか、文句を言わない日本人なのでボラれているのか、
よく分かりませんが、いずれにしても1年で20%もの価格上昇はちょっとおかしい。
でも「玉錦」はミニマックスにて現状パナマ国内独占販売状態なので致し方なく。
価格競争がないというのはこういうことかと。恐ろしいです。
味はというと、新米の時期はまあ普通に美味しい。
でもパナマに新米が「到達」するのはだいたい年明け。
メキシコでは秋口には入荷していたので、
カリフォルニアで収穫された新米が、カリフォルニア→メキシコ→パナマ、
と南下する(要するに売れ残りが南下してる?)様子が目に浮かぶようで、
なんだか悲しい
でも時に、ひどく不味い時がある。
たとえば昨年、新米が入荷するまでの数カ月はヒドかった。
古々古々古米くらい古いお米が入って来たんじゃないかと思った。
炊きたてごはんが黄色い。においも炊きたてごはんのかおりではない、臭い。
味ももちろん、白米の味ではない。
世の中に、こんなに不味いお米があるのかぁ~っ!!!!!
もうごはんじゃなかった、そのくらいヒドいお米だった
30ドルも出してこのお米、ほんと詐欺にでもあった気分。
でも代替品はないし、ごはんなしでは暮らせないし、
買ってしまった6.8kgをなんとか消費しないといけないし、
奥さま方はいろいろ、いろいろ情報交換。いかに美味しく炊き上げるか、と。
はちみつ、こんぶ、お酒、寒天・・・・・・、様々なものを混ぜて炊いてみて
情報交換。
私は最終的には手元にあった粉末のこぶ茶を混ぜて炊いていました。
(それが私には一番簡単で手間なしだった。)
そうしたらけっこう美味しく食べれたのだけれど、
あとで考えたらその味は「白米」の味ではなく「こぶ茶ごはん」だった気も。
それでもあの臭いごはんをそのまま頂くよりは全然ましでした。
あの時期、昨今の日本食、寿司ブームで普通のスーパーにも置かれるようになった
短粒米を苦し紛れに買ってみたりしました。
その名も「SUSHI RICE」AMERICAN KOSHIHIKARI PRODCTO OF USA。
でもこれは、とってもきれいな短粒米だったけれど、
1kg入りで800円もする割にはたいして美味しくはなくて、
結局一度買ったきり。
でも不味くてもまだ入荷があるうちはマシで、
今年に入ってからはまだ大丈夫ですが、年に1~2度、全然入荷がなくなることがあり、
ひどい時には数カ月在庫切れになって日本人社会は「米騒動」に陥ります。
(私の経験則では、日本人がたくさん到着して地方に赴任していく春(5~6月)と、
新米が入荷する前の秋、に米騒動は多い気がします。)
あ~あ、美味しいごはんはやっぱり日本が一番
☆☆☆ パナマ「米騒動」とお米関連ログは、こちら↓
米騒動落着か・・・・。 2007/12/13
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