岡山の高校野球日記/by土佐丸

2009/03/22(日)19:06

折れない心・倉敷工の逆襲

2009年・春・高校野球(22)

倉敷工11-10金光大阪(延長12回サヨナラ)金光大阪21012000300110倉 敷 工100301013002x11県内屈指の古豪が春のセンバツで34年ぶりの勝利!ここ数年、中国大会までは進む事はあったが勝負所での敗戦が続いてきた。今年のチームより実力的には上のチームも幾度とあったはずだ。昨夏は2年生主体の山陽にまさかの敗戦。そしてそこから這い上がった「雑草」のような現チーム。スター選手もいないし、中学時代から注目を集めた選手もいない。「来た球を打つ」「自分のできる事をする」そんな素直さが試合で実を結ぶ結果になっている。泥臭い「野球」。そんな野球は私は大好きだ。個々の選手の振りは金光大阪が一枚上だった。特に1.4.5番打者は流石激戦地・大阪で揉まれているだけの事はあると感じた。初回に陽川選手に内角を死球にしてしまい、外中心の配球に変わった山崎投手。フォークをうまくバットに乗せて外野フェンスいっぱいまで運ぶ相手校の打者は追いついてもすぐ突き放されるのでは・・・そんな不安を抱かす高度な技術を持っていた。少しでも風があったらスタンドイン・・・そんな打球が沢山あったしね。 この試合のポイントとなる配球と予想したんだけど、配球以前に制球が定まらず捕手の頼選手も苦労したのでは。もっと速球を使っても・・・と思ったけどその速球も走ってなかったし、よくあの状況で試合を作れたなぁって思いました。失策もあったけど、気の抜けたプレーはなかったしね。次の山崎投手の修正に期待です。先輩の陶山投手も降雨コールドの後、別人のような投球したしね! 打たれても点を取られても・・・喰らいついて行く倉工。初回は頼選手が好走塁で1点返す(写真上)4回は三村選手が同点3ラン(写真下)見えない「伝統の力」みたいな・・・そんな何かを感じました。甲子園って時としてそんな不思議な力が働く所なんですよね・・・伝統校の場合は特に。 最後は日下選手がライト横へ運びサヨナラ!最終回に3点差にされ、その裏先頭打者が初球を凡打して、自分の中では「勝ちはないな」って思ったんだけどそこからまた3点・・・。9回表に山崎投手が失策で点を失った時、ファインダー越しに彼の表情を追ったんですが少し落胆した感じでした。悪く言えば、緊張の糸が切れたみたいな・・・。そこから失点を重ねてたしね。でも野手陣の心は折れてなかったですね。それが上の写真、山崎投手は涙しながら整列に向かってました。(ありがとうって言う感じの涙だったしね)早藤投手は両手を突き上げガッツポーズ。後に投手がいなく、代打を送れない状態の9回1死1.3塁。決して打撃がいいわけではない早藤選手は必死に喰らいつき、三遊間に転がす・・・。執念を感じた一打だった。次はそんなナインの気持ちを胸に山崎投手の気持ちが入った投球に期待だ! 中国大会を粘りで勝ち抜いた「勝負強さ」は甲子園でも健在だ。折れない心を胸に次もひたむきな「倉工野球」に期待!!  にほんブログ村

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