高知に自然史博物館を

　自分は菅直人を支持しない．
　そういう意思表示をしたい．どうやって？
　地方選挙で，民主党や関連する候補に票を入れないことである．地方選挙であるから，民主党が大敗しても，内閣は存続する．しかし今のままでは民主党に未来はないという強いメッセージを政治家に届けることになる．

　なぜ菅直人を支持しないか．いや，支持してはいけないか．それは菅内閣が言論統制という，最も忌避すべきことを始めたからである．具体的になことは改めて書くことにしたい．とりあえずNAVERというページが，「福島原発に関する報道規制及び言論統制状態まとめ」という記事：
http://matome.naver.jp/odai/2130183431868236701?guid=on
を上げているので参考にして欲しい．

　福島原発の事故については，ニュースを何度聞いても，具体的なことが伝わって来なかった．これは東電の隠蔽体質によるのだろうと最初は思っていた．しかし枝野氏が「ただちに健康に影響はない」など訳の判らないことを連呼し，マスコミが「放射線は安全」の大合唱を始めた．これは「大本営発表」なんだと気付いた．皆さんも気付いているでしょう？
　情報を隠蔽したり歪曲したりの理由は何だろう．国民に「無用な混乱」（これも役人用語です）を起こさないため？　「風評被害」を防いで生産者を守るため？
　そういうのを「愚民政策」というのでしょう．国民はバカであるから，正しい情報を知らせてはいけないのだと．

　そして，とうとう菅内閣は言論統制を始めた．
　情報を隠蔽したり，印象操作をするなどの策略は，日本では広く見られる．官庁や大企業では日常茶飯事かもしれない．事柄によっては，すべてをオープンにしたら，それこそパニックになる可能性もある．決して良いことではないが，これほど広く行なわれている習慣？をただちに全面禁止するのは困難かもしれない．
　しかし言論統制や，さらに言論弾圧となると話は別だ．情報の隠蔽や印象操作をイエローカードとするならば，言論弾圧はレッドカードである．国民はその政権に即刻退場を求めねばならない．それほどの重大事である．今までのところ政府として正式？に言論弾圧を行なったという情報はない．しかし言論統制を促し，言論弾圧を黙認しているという点で，政府としてなすべきことをやっていないと私は思う．

　議論を戦わせても，大ゲンカをしていても，自分と違う立場，違う意見の発表の場を保障することは，民主主義を標榜する政府が死守せねばならない「最後の一線」である．この基本を忘れた小役人内閣に未来はない．だから国政に直接影響しない地方選挙であっても，国民はそういう内閣を許容するようなメッセージを送ってはいけない．