さよなら原発・江東

2012/01/11(水)00:55

放射線・放射能の話(9)

放射線・放射能解説(17)

計算に必要な物理定数の確認、検算などに少し時間がかかってしまいました。今日は1立方センチの水がどのくらいの放射線を受けると、今問題になっている毎時0.23マイクロシーベルトに相当するかを見ていきたいと思います。議論する前提として、放射線種とそのエネルギーを決める必要があります。いろいろ調べましたがセシウム137からでるγ線(β線も出ていますが)を使うのが一般的なようです。放射線計測装置の基準として使われているようです。吸収線量を決めるのは、放射線のエネルギーと数、当たる物質の種類になります。前回書いたように小さいサイズなので、当たる物体の形状は無視できるとします。セシウム137から出るγ線は平均的に0.66MeVというエネルギーを持っています。一個の電子を66,000Vの電界で加速したときと等価なエネルギーです。このエネルギーのγ線は水中を平均11.7cm進むことがわかっていて、γ線のエネルギーとこの距離から吸収線量が計算できます。仮に1立方センチの水に一個のγ線が入ったときの吸収線量は0.0000089マイクロシーベルトになります。0.23マイクロシーベルトに到達するにはγ線が25000個が必要になります。つまり1時間に25000個に1立方センチの水にγ線が入れば毎時0.23マイクロシーベルトということになります。いくつか前提をつける必要がありますが、これがどの程度のセシウム137の量、ベクレル量になるかを計算してみたいと思います。それは次回に。 にほんブログ村

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