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カテゴリ:放射線・放射能解説
先週からコンクリートに入れる砂利に放射性物質が混じり、高い線量が検出された新築の建物のニュースが流れています。中には原発事故で避難したかたが入居されたケースもあり、やるさなさを感じてしまいます。 前回までの話で、微々たる量の放射性物質と対峙していることが分かったと思います。汚染されたコンクリートも、セシウム137が1kg中に一摘みもない量が混入しているレベルと思います。土やアスファルトの表面に付着しているのであれば、洗い流すなり表土を取り除けばいいのですが、建物を壊さないでコンクリートの内部に入っているものを取り除くのは困難でしょう。 さて、今日の本題ですが、シーベルトの計算のこときに、α線やβ線のように人体の表層でほぼ100%吸収される場合にシーベルトの算出法について悩みました。専門的な勉強をしないと答えはでないのですが、この疑問から内部被ばくと外部被ばくの差というのは理解でいると思います。 α線はウランなどの重い元素の崩壊で発生するので、あまり考える必要はないのでしょうが、今問題になっている放射性物質はセシウム137をはじめβ線とγ線を出します。外部被ばくの場合はβ線は来ている服や皮膚の表層でかなり吸収され、γ線の被ばくの方が問題になることは容易に想像できます。 しかし、体内に取り込まれた場合には、β線は放射性物質の周囲でエネルギーがすべて吸収されますが、γ線は吸収される部分もあれば、対外に逃げる部分もあります。γ線が問題ないとは言えませんが、β線の影響は内部被ばくの場合にはより深刻というのは言えると思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.01.23 14:15:09
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