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2022年08月22日
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カテゴリ:旅行
【歴史を駆けて:南京の史跡】
3日目の南京。冬の黒く冷たい雲が、靄ですっぽり包まれた街。紫金山の中腹に建てられた中山陵は、孫文の陵墓。三民主義を唱えた孫文の墓は、白壁に瑠璃色の祭堂があり、壁には「建国大綱」と彼の著書が彫られている。
冷たい雨と風の中でも、人々の行き交う姿を見ていると偉大な革命家を慕う、気持ちが伝わってくる。
「自分の墓を自分で建てたら、信用を失うよね」と、E氏。人民に慕われていたから、後世の人が惜しまず建てた建造物であるが、政治国家である中国を思うと、この建物も政治的意図をもって作られた国家的遺跡といえるかもしれない。
中山陵周辺は、歴史の宝庫である。
明の初代皇帝朱元璋の陵墓。明孝陵をはじめ、三国時代の孫権が夫人とともに埋葬されている孫権墓。「孫権に自分の墓守りをさせたい」という朱元璋の言葉で、現在まで残された遺跡であり、現代人はその貴重さを感じるところだが、墓守をさせられている孫権にとっては、迷惑な話である。
私たち一行は、歴史の宝庫を駆け足で走り抜け、高速ハイウイェ-にのって蘇州へ向かった。いつの間にか雪に変わった風景は、大地をうっすらと白いベ-ルに変えていた。







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最終更新日  2022年08月22日 10時41分33秒
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