殺虫剤を孫にかける祖母憂鬱な人は自分で憂鬱の種を蒔き育てはするものの、後始末ができない人だと書きました。具体的にはどういう例があるでしょうか。我が家におこったできごとを書いてみます(なお、個人のプライバシーに触れる部分は書きません。今朝、息子(小5)と祖母(あたしの母)が、いさかいをしていました。見に行くと、祖母が息子にゴキブリ用の殺虫剤を吹きつけたようです。 あたし:殺虫剤ってなに?(息子が)ぜんそくの発作だって知っていて、殺虫剤をかけるわけ? 祖母:だって、あたしがトイレにはいっていたら、太郎(仮名)が外で棒を振り回していたから。悪いのは太郎だよ。 あたし:悪いと殺虫剤をかけるの? ぜんそくと知っていて? ありえない。前に学校の先生が来た時(家庭訪問)に、言ったでしょ。子どもと同じレベルでいさかわない。もっと大人になりなさい。 祖母:なんでも、あたしが悪者なんだ。 あたし:そういういい方も、子どもだよ。 祖母:(ぶつぶつ愚痴をたれながら、2階に逃げようとする) あたし:そんなだから、おとうさん(亡父)といさかいばっかりしていたんだ。死ぬまでに大人になりな。本当、実家でどんな教育を受けてきたんだか。 2階に逃げ去る母の背に「嫁」という言葉を投げつけてしまいました。あとで2階にあがったら、祖母は2階でふて寝していました。いったい大人が子ども相手に、そこまで逆上してしまうこと自体おかしいとあたしは思います。が、祖母は、そう思わないわけです。自分から孫に手出しして、孫がそれに対抗して棒を振り回したのだから、喧嘩両成敗ともいえるはずですが、祖母は悪いのは自分じゃない、この手に負えない悪い子どもを誰かなんとかしてくれという展開になったりします。 上記のように突っ込んで祖母に言ったことがなかったので、しばらくは祖母のだんまり攻撃があると思っていましたが、祖母に届いた郵便物を渡す、祖母の植木のための生ゴミ肥料を作る、はさぼらないでやってあげました。夕食を作っていたおりに、なにげなく安売りで買ったトマトを祖母に見せて、 あたし:いくらだと思う? こんなに入っていて(約3kgぐらい)500円だったんだ。安いでしょ? 祖母:こんなに買ってどうするんだか。 あたし:あまったらトマトソースにすればいいよ。ひき肉をいれたら、ミートソースみたいになるんだって。作り方を友達に聞いておくから。 まるっきり普通に会話しました(我が家は、東京の下町なので、やや言葉がぞんさいですが、通常の会話です) もちろん、祖母が反省して、気持ちを変えたなどということではありません。祖母としては、あたしに対して勝てないから、卑屈に我慢を重ねているだけの話だったりする可能性が大きいです。ともあれ、経過を観察する必要ありです。 息子と祖母をふたりっきりで放置しておけば、そのうちなにかしでかすとは思っていました。祖母がたびたびあたしに隠れて息子に暴力を(とはいえ、年寄りの力ですが)ふるっていたのは知っていました。息子とは、これについて話し合い、必要に応じて、とめにはいるといった対処もしてきました。そういった環境でありながら、祖母は息子に殺虫剤をかけました。 つまり、祖母には息子への暴行や言葉による暴力についてまったく自覚がありません。指摘されて初めて考えるわけですが、必ず自己正当化します。たいていの人がそうだと思いますが、家庭内でのいざこざは、誰がもっとも悪いかをただすことよりも、最後にはうやむやに和解しているのがではないでしょうか。祖母にとって、そういう関係はもっとも好ましい関係でもあります。なにを言っても、やっても責任を取るつもりが最初からないのですから、悪事が隠しようもなく露見した場合、どんな無茶苦茶を言ってでも正当化しないではいられません。祖母の年齢からいって、若い頃の鬱傾向は軽減されているかもしれませんが、かわって老人性の憂鬱にかかっているかもしれません。今後の展開によっては、病院に連れていくなどの対策を講じないといけないかもしれません(近場に精神科がないので、神経科になると思います) 今回は息子のぜんそくのこともあり、いつになく祖母を糾弾してしまいました。なお、この文章は、プライバシー保護のため一部書き直してあります。 次回はウェブで出会った、つきあいにくい憂鬱な人の例を書いてみたいと思います。 ジャンル別一覧
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