2004/08/22(日)13:32
涼宮ハルヒの消失
正ヒロインは長門なんだと認識してしまう、長門ファンのための一冊。
前回の長編がアレだったのだが、作者の底力を見せられた感じがした。
すばらしい!!
いきなり、ハルヒが学校にいないという設定になり、その代わり一巻で消えた朝倉さん登場。
ハルヒがいないので、朝比奈さんも、長門とも関係をリセットされてしまうという状況に、キョンは・・・。という内容。
全てがリセットされてしまったために、普通の文芸部員な長門さんがメイン。
時々うっとおしい古泉のしゃべりも、少ない目でなかなか読み易かったのだが、混乱するキョンが走り回ってる感じが強く、最終的に元に戻るのはともかく、戻るまでが駆け足過ぎるのがちょっと残念だった。
せめて、4、5日はこっちの世界を楽しませる為の無駄を作るくらいはしないと・・・。
学校の方にはそれくらいの無駄があるんだから、ちょっと残念でした。
せっかくの再登場な上に、表紙な朝倉さんが、思いっ切り脇役で出番が少ない上に、キョンに嫌われまくりと、なんだかなぁって感じですが、まあ一巻での役割と実体験者のトラウマを考えると仕方無いかなぁ・・・。
谷川流作品の中で三本の指に数えられるおもしろさと言えるのじゃないでしょうか?
ちなみに、憂鬱、学校2、消失。
涼宮ハルヒの消失
著者:谷川流
出版社:角川書店
発行年月: 2004年 08月
サイズ:文庫 / 254p
本体価格:514円 (税込:540円)