2006/09/11(月)23:21
「うぶこい ~初恋成就戦争なんだからねッ!!~」 うぶこい応援委員会
青春が狂い咲く学生生活の真っ只中で五人の少女は突然現われた天使(?)から「一人の少年を救ってほしい」とお願いされてしまう。
さらに、その少年を救う方法とは
「少年の初恋を手に入れてほしいんです!」
だが、彼女たちも恋をした事がなかった・・・。
「わたしはなっちゃんの保護者だもの!」
「お兄ちゃんには妙香ちゃんがいるし……」
「命令よっ! 私の下僕になりなさい!!」
「今のままで……何も、問題なんてない」
「さぁ、異星人の解剖を開始するよ!」
……“かなり”不器用なラブストーリーが、今はじまる。
と言うか、5番目が明らかにおかしい・・・。
と言う事で、ジグザグノベルズの作品初めて読みます。
べっべつに頼まれたからじゃない、興味を持ったから読んだだけなんだからね!?
制作者は、うぶこい応援委員会こと、児玉新一郎、柴はすみ、わかつきひかるの3名のオムニバス形式の作品です。と言うか、わかつきひかる氏が、美少女文庫から初のラノベ参戦と言うのがメインっぽい・・・。
オムニバス形式の作品と言えば、富士ミスの「青春時計」を思い出すわけですが・・・、ヒロイン視点で語られていく話という点が、「ToHeart2アニメ版」って感じが強いですね。
小高い丘の上に学園があったり、公園でショートカットできたり、ベランダジャンプできたり、これどこのギャルゲ?な要素てんこ盛りです。
ヒロインも、世話焼きの幼なじみ、気が弱い妹キャラ、ツンデレお嬢様、読書好きの孤高キャラ、黄色いデンパ、変な外人とまあ、どっかで見た気がするのは気のせいだと言いたくなるようなキャラばかり・・・。
なんて言うか、ただ一人の少年・榎本成太を巡り、天使(?)に煽られた少女たちが、繰り広げるラブコメって所でしょうか?
全体的には、他のサイトさんでもあるように、中堅と副将が強すぎて、あとが霞んで見える柔道部ってイメージですね。
とりあえず、我こそはツンデリスト、ツンデラーという強者ツンデレ大好きっ子は、百合園薫様だけでも読んでみて撃破されてみてから購入を考えてください・・・。
天使(?)イラネ
誰もが言うよなコレ。(w
とにかく、ラノベ要素なのかヒロインたちの元に来る天使どもが、何の役にも立ってません。
むしろ、この天使(?)ども、ヒロインを煽るだけで何の役にも立ってません。
まあ、煽らなきゃその気持ちにすら気づかない訳ですが・・・?
その点で言えば、役には立ってる気はしないが、助っ人として登場した天使(?)とヒロインのコミュニケーションが成立しているのは、柴はすみさんが担当している2話「北河華鈴」と、4話「直木光音」辺りでしょうか?
北河華鈴のシナリオはですます調で個人的に非常に読みにくく、一抹の不安を感じたわけですが、直木光音がとにかくグッと来ましたね。
でも、そんなメガネっ娘・直木光音でも、ツンデレお嬢様・百合園薫様の足下にも及びません!?
とにかくお嬢様。
何かと気になる、榎本成太に、
「命令よっ! 私の下僕になりなさい!!」
ですからね。(w
と言うか、即答するお前もな・・・。
ああっ、なんか「ゼロの使い魔」思い出した・・・。
とにかくなんて言うか、この下僕ライフ楽しすぎですよ。
それに描写が微妙にエロイ感じがするの、
さすが、美少女文庫作家!?
とまあ、個人的には一通り全部楽しめたわけですが、やっぱり、中堅と副将が目立ちすぎる分、最初の方の話って霞んでしまったような感じがするのが残念です。
と言うか、榎本成太の初恋を手に入れさせるために、何でこうまあ5人ものヒロインを煽る必要があるのかが、ちょっと微妙。だって、勝ち残るのは唯一人なんですからねぇ・・・。
続きが読みたいと言うよりも、続けば必ず歯医者が生まれるバトルロイヤルってのもなぁ・・・。
とにかくページ数が300ページな上に新書サイズなので、通常の2倍近いボリュームのあるラブコメです。
なので、短編と思って読んでると中編位のボリュームがあったりして侮れません。
ボリュームのあるラブコメが読みたいって人にはお薦めかも?
うぶこい ~初恋成就戦争なんだからねッ!!~
著者:うぶこい応援委員会
イラスト:屡那
出版社:リーフ/星雲社
発行年月: 2006年09月
サイズ:新書/317p
本体価格:950円 (税込 997 円)
関連サイト
うぶこい~初恋成就戦争なんだからねッ!!~
感想リンク
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