またまた放射能ネタです。
横浜の放射能関係ニュースが、またまた出てきました。
(以下のとおりです)
0.94マイクロシーベルト放射線量を検出
出典:東京新聞 2011年9月23日
横浜市は二十二日、同市港北区の大綱小学校体育館脇の雨どいで、最大毎時〇・九四マイクロシーベルトの放射線量を検出したと発表した。地上五センチで計測した。市立学校で、市が目安にしている毎時〇・五九マイクロシーベルトを超えた放射線量が検出されたのは初。
市が二十日から二十二日の三日間、この雨どいを調べたところ、高さ五十センチで毎時〇・四九~〇・二五マイクロシーベルト、同五センチで毎時〇・九四~〇・七〇マイクロシーベルトだった。
雨どいに堆積していた泥や落ち葉などは同日に取り除かれた。その後は、地上五センチで毎時〇・二二マイクロシーベルトに下がった。
除去した堆積物は校内の倉庫で保管し、児童が近づかないようにしている。市は保護者にも経緯を連絡した。同校では、この雨どい以外の場所の放射線量は最大毎時〇・四五マイクロシーベルトで市の目安の数値より低かった。
市の担当者は「堆積物がたまる場所で(放射線量が)出てきている。堆積物の清掃後の数値は、危険ではないと考えている」と説明した。
(以上)
ほうほう、そうか、特定の場所以外の放射線量は最大毎時〇・四五マイクロシーベルトで市の目安の数値より低かったので、危険ではないのね、、、なんて訳ないでしょう!
そもそも市の目安ってどうなのでしょう?
ちなみに、こんな情報があります。
【レントゲン技師の年間被曝量基準】
放射能を正しく理解するために(PDF) 出典:放射能について正しく学ぼう--Team Coco--
レントゲン技師の年間被曝量の上限は、最大50mSv、5年間の累積の 被曝量上限は100mSv
(平均すると、年間20mSv)
妊娠可能な女性技師は、5年間の累積の被曝量上限は100mSv
3ヶ月で上限5mSv
【文部科学省の年間被曝量暫定基準】
放射能を正しく理解するために(PDF) 出典:文部科学省(日本小児心身医学会、日本小児科 学会)
?学校生活における留意点(その1)
国際放射線防護委員会(ICRP)は、3月21日に「今回のような非常事態が収束し た後の一般公衆における参考レベルとして、1~20ミリシーベルト/年の範囲で 考えることも可能」とする声明を出しています。
学校生活においては、1~20ミリシーベルト(=1,000~20,000マイクロシーベルト) を暫定的な目安とし、今後できる限り、受ける線量を減らしていくことが適切です。
1年間で蓄積される放射線量が20ミリシーベルト(=20,000マイクロシーベルト)を 超えないようにすることとしました。
これは、1日あたり平均55マイクロシーベルト以下、1時間当たり平均2.2マイクロ シーベルト以下であることに対応します。
また、1日の生活を、原子力安全委員会が示した考え方に基づき、8時間の屋外、 16時間の屋内活動とすると、毎時3.8マイクロシーベルトとなります。
【労災適用事からみた年間被曝量基準】
原発・核燃料施設労働者の労災申請・認定状況 出典:関西労働者安全センター
11ヶ月で40mSv(ほぼ43.6mSv/年)、慢性骨髄性白血病発病・死亡
8年10ヶ月で50.63mSv(ほぼ5.7mSv/年)、慢性骨髄性白血病発病・死亡
12年余りで129.8mSv(フィルムバッジによる測定)(ほぼ10.8mSv/年)、急性リンパ性白血病発病・生存
11年で74.9mSv(フィルムバッジによる測定)(ほぼ6.8mSv/年)、急性単球性白血病発病・死亡
こえらのデータを観ると、20mSv/年という文部科学省の年間被曝量暫定基準がいかにリスクの高い数値であるかがはっきりわかります。
だって、、、過去において、年間ほぼ5.7mSvで慢性骨髄性白血病を発病し、死亡した例があり、それを労災と認定しているのです!
としのすけは、以前から判断基準を設定していましたが、そろそろその数値に近い状況になってきたように思います。
2011.04.10の日記「としのすけ、0.125(マイクロシーベルト/時)を超えたら、子供を疎開させることにしようかと思います」
横浜在住のみなさん、放射能のこと、そろそろ真剣に考えましょう!
【としのすけの考える年間被曝量基準】
環境放射能水準が、
0.125(マイクロシーベルト/時)を超えたら、子供を疎開させる
0.8(マイクロシーベルト/時)を超えたら、自分も含め大人も疎開する
以下に、その根拠というか、考え方を示します。
あくまでも、としのすけの私的判断と推定ですので、悪しからず。
現在の放射能水準は、自然放射能+不自然放射能(原発由来放射能)と考えます。
自然放射能を0.05マイクロシーベルト/時間と考えると、不自然放射能は現在放射能水準-0.05で求められます。
例えば、今現在のとしのすけの居住地域の放射能水準は0.062マイクロシーベルト/時なので、不自然放射能は、0.062-0.05=0.012(マイクロシーベルト/時)となります。
そして、この不自然放射能は、空中放射能の計測値ですが、実際は
・食物から取り込まれる放射能
・呼吸により空気から取り込まれる放射能
という体内被曝量も加算しなければならないので、不自然放射能量は便宜的に3倍します。
つまり、0.012×3=0.036(マイクロシーベルト/時)が、考慮されるべき推定不自然放射能水準となります。
これに、自然放射能分の0.05を加える、つまり、0.036+0.05=0.086(マイクロシーベルト/時)を、考慮されるべき推定放射能水準とします。
つまり、【算出式】は
(公表空間放射線量ー0.05)×3+0.05 = 推定放射線量
です。
さて、このような方法でその地域の放射能水準を推定すると、どの程度の数値から危険と判断すれば良いのか。
ここが問題です。
ウィキペディアで被爆の項を見ると、様々な基準が出ています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A2%AB%E6%9B%9D
としのすけは、
・1ミリシーベルト/年(一般公衆が1年間にさらされてよい人工放射線の限度(ICRPの勧告))を超えたら、子供の疎開を検討
・2.4ミリシーベルト/年(一年間に自然環境から人が受ける放射線の世界平均)を超えたら、疎開
・5ミリシーベルト/3か月(放射線業務従事者(妊娠可能な女子に限る)が法定の3か月間にさらされてよい放射線の限度)を超えたら大人も疎開
という判断基準にすることにしました。
このような計算方法と判断基準に則ると、環境放射能水準が、
・0.125(マイクロシーベルト/時)を超えたら、子供を疎開させる
・0.8(マイクロシーベルト/時)を超えたら、自分も含め大人も疎開する
ということになります。
<ご参考>
放射線量の大きさに対する人体の影響単位はミリシーベルト (mSv)。
1ミリシーベルト=1000マイクロシーベルト。
実効線量 内訳
0.05 原子力発電所の事業所境界での1年間の線量。
0.1 - 0.3 胸部X線撮影。
1 一般公衆が1年間にさらされてよい人工放射線の限度(ICRPの勧告)。
#被曝の対策を参照。放射線業務につく人(放射線業務従事者)(妊娠中の女子に限る)が妊娠を知ったときから出産までにさらされてよい放射線の限度。
2 放射線業務従事者(妊娠中の女子に限る)が妊娠を知ったときから出産までにさらされてよい腹部表面の放射線の限度。
2 広島における爆心地から12km地点での被曝量。12kmまでの直接被爆が認定されると、原爆手帳が与えられる。
2.4 一年間に自然環境から人が受ける放射線の世界平均。
4 胃のX線撮影。
5 放射線業務従事者(妊娠可能な女子に限る)が法定の3か月間にさらされてよい放射線の限度。
7 - 20 X線CTによる撮像。
50 放射線業務従事者(妊娠可能な女子を除く)が1年間にさらされてよい放射線の限度。
81 広島における爆心地から2km地点での被曝量 爆発後2週間以内に爆心地から2km以内に立ち入った入市被爆者(2号)と認定されると、原爆手帳が与えられる。
100 人間の健康に確率的影響が出ると証明されている放射線量の最低値放射線業務従事者(妊娠可能な女子を除く)が法定の5年間にさらされてよい放射線の限度。
放射線業務従事者(妊娠可能な女子を除く)が1回の緊急作業でさらされてよい放射線の限度。
妊娠可能な女子には緊急作業が認められていない。
250 白血球の減少。(一度にまとめて受けた場合、以下同じ)福島第一原子力発電所事故の処理にあたる放射線業務従事者(妊娠可能な女子を除く)が1回の緊急作業でさらされてよいと特例で定められている放射線の限度。
500 リンパ球の減少。
1,000 急性放射線障害。悪心(吐き気)、嘔吐など。水晶体混濁。
2,000 出血、脱毛など。5%の人が死亡する。
3,000 - 5,000 50%の人が死亡する。(人体局所の被曝については3,000 : 脱毛、4,000 : 永久不妊、5,000 : 白内障、皮膚の紅斑)
7,000 - 10,000 99%の人が死亡する。