死にたくねぇ
ネタがあまり無いときこれからは「関係ない話」として日記にしていきまーす。21時半頃かな。オレは寝ようとしてた。ビジネスホテルのワンピース型のパジャマの中はもちろん全裸で。部屋は空気清浄機やテレビの電源の光でのみ照らされて、薄暗い。突然「2階で火災報知機が作動しました、係員が確認しています、次の放送に注意してください。2階で・・・」いきなりのアナウンスに何事かと思ったがま、どうせ誤作動でよくあることさ。と、また寝る努力。 ・ ・ ・「キュルルッ、キュルルッ、火事です、火事です、落ち着いて非難してください。キュルルッ、キュルルッ・・・」ハァア?マジかよ、死にたくねぇ。真っ先にそう思った。さすがにパジャマの下にいちもつブラブラさせて外出るわけにはいかないから。着替えよう。  ̄ ̄ ̄普通、こんなときって他の部屋の連中とか、廊下とかざわざわするんじゃないのかよ。やけに静かで怖いんだけど。アナウンスもまた、いかにも緊急ですみたいな声で「落ち着いて非難してください」なんつってもこっちはビビるだけだって。こういうときのアナウンスはあどけない子供の声のほうが良いに決まってる。そんなどうでもいいこと考えながら、何とか非常階段で外に出た。 ・ ・ ・「責任者いねぇのかよ。いってぇどうなってんだ・・・」誰かがエキサイトしてた。誤作動だったのだ。よかったぁ。オレは怒りより安心感だったな。どこのホテルでもインフォメーションに、先ずは非常通路の確認をしてください、と書いてあるが確認する人はいないだろう。だがオレはこれからは確認するぞ。死にたくないからね。