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先日、新潟の海辺の小さな集落の葬式に行ったときのこと。頭から足の先まで普通の人の2倍くらいの太さのボディで年齢不詳の禅坊主が葬式の後、会葬者一同に言ったことが印象に残った。
「今、世界には65億人いますが、百年後にはすっかり世代が代わってこの65億人は誰もいなくなります。」ちょっと凄みのある話だ。芝居や映画館では観客の入れ替えがあるが、それと同じでこの世は入れ替え制になっている。どんな憎い奴も可愛い奴も百年経てばきれいさっぱりいなくなる。 その坊主の趣味は考古学だそうで「縄文人は数十万人で我々はみんな彼等の子孫。だから縄文人の一人がちょっとしたことで例えば結婚相手と会えなかった、あるいは自然災害で死んでいたら、ひょっとすると貴方は存在しなかったかもしれない。そういう考えをもっと広げて考えると、道端にころっと落ちている石だって意味が出てきてしまう。今あるものはすべてこうした関係があって存在していると考えて生きるべきだ」と短い話を終えた。 よくスポーツ選手が優勝したあと「今まで応援してくれた人のおかげ」とインタビューで言うが、これからは「応援してくれた人と応援してくれなかった人のおかげ」と言うようにしなければならない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.07.26 08:01:20
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