カテゴリ:コラム
ロシア人は誇り高い人種だ。世界で始めて人工衛星スプートニクを打ち上げたように確かに能力もあり、特に物理、化学は優れている。彼等は日本の技術をうらやましがるが、決して勝てないとは思っていない。今は少し遅れを取っているが、資源大国となり豊かになったのでこれからはますます自信を深めるだろう。 ロシア人が日本で感心するのは技術そのものより工程管理などのノウハウと実行力だ。例えば、ロシアで完成真近の発電所の建設工事が長年ストップしているので、理由を尋ねると「今、完成させても、消費地に電気を送るための送電線が出来ていないので急いでやらない」との答え。 日本では発電所の計画スタートと同時に送電線の建設に取り掛かり、発電所試運転のずっと前に送電線は出来上がっているのが常識である。どうやらロシアでは共産主義のなごりもあって、そうではないらしいのだ。日本人が計画通りに建物や設備を完成させることについて、彼等は「日本人は魔法でも使っているのではないか」と感じているようなのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.09.09 13:29:56
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