カテゴリ:環境 エネルギー
アデン湾の海賊退治に自衛隊を出すというが、いまだに日本は全エネルギーの半分に石油を使っており、その約9割を政情不安な中東諸国に頼っている。石油の備蓄があるとはいえ、これは極めて危険な状態だ。日本には原子力があるといっても全体からすれば12パーセントに過ぎない。 全エネルギーのうちどの程度を電気の形で使用しているか(電化率)は40パーセント。原子力は電気供給の30パーセントだから、全エネルギーに占める割合は40パーセントの30パーセントで12パーセントという数字になる。これでは原子力があるから、エネルギー安全保障になっているとはとても言える状態ではない。 アラブに戦乱が起こり、今の半分のエネルギーしか供給されなくなったときに人々の生活はどんな状態になるのか考えると恐ろしい。備蓄を取り崩すとしても、どのくらい混乱が続くか予測できないから、そう気前良く放出も出来ないだろう。 今石油は発電にほとんど使われていないから停電はないが、トラック輸送がだめになれば、コンビニ、スーパーの商品がなくなり、農業も漁業も大打撃を受け、たちまち飢えが迫ってくる。大地震とちがって誰もボランティアで助けには来てくれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[環境 エネルギー] カテゴリの最新記事
|