2009/06/10(水)21:09
坂の上の雲
お城のまわりを路面電車がゆっくりと走る。四国松山はちょっと時代が止まった感じのある街だ。ここを舞台にした司馬遼太郎の「坂の上の雲」は懸命に生きた明治の人たちの話で、彼らのおかげで今の日本がある。 文字、法律、政治、建築、農業、医療、絵画、音楽、宗教、占い、衣料、料理などあらゆる文化を中国や韓国から取り入れ、これをマスターし、さらに日本の風土と日本人の気質に合うように改良してきた日本人。 しかし、鎖国を解いた明治以降、どっと流れ込んだ西洋の文化の前に消化不良が続いた。開国から150年たつがいまだに先祖が得意とした日本流の外国文化の取り入れ方が出来ないでいる分野が多い。