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押されるように下りのエレベータの隅に乗ってエッフェル塔の中層階に下りる。そこですこし待たされてから大きなゴンドラで地上に戻る。「身体が冷えたからちょっと温かい飲み物を飲みましょうよ」「そうだね」地上ではすでにチケット売り場に長い列が出来、あいかわらず、イラン系の物売りが列の間を歩き回っていた。 黄色いチケットは四角だが角を斜めに切り取られるようになっていて、下のゴンドラで左、上のエレベータで右を切られて手元には塔の形をしたチケットが残るようになっている。それを財布にしまったら「それって大切にとっておくのね」とアナスターシャは笑う。 「今朝、ホテルからこちらに歩いてくるあいだにカフェがあったわ」「そう、どっちの方かな」公園を横切って行こうとすると工事で通行止め。すこし迂回するとすぐに普通の道に出てその角にカフェがあった。
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