誰かが言わなきゃならない

　二つの潮流が競いあっている。ひとつはネットとチェーン。鉄道、空路、道路、送電線、通信、宅配、コンビニなどネットワークやチェーンを張り巡らせることで一番条件の良いところで大量に安く作ったものを遠くまで運んで使うというやり方。もう一つは地産地消のように使うその場で使う分だけ作るというやり方だ。

　ネットやチェーンは人間の体のように栄養を動脈で送り、老廃物を静脈で回収するのに似ている。それに対して地産地消方式は太陽光発電や風力発電のように小型分散になる。

　最近では野菜工場のように食糧についても遠くから運ばず消費地の近くで生産されるもの出始めている。大量生産が始まったからは前者が発展したが、環境問題や資源問題から考えると、後者が前者を徐々に駆逐していくのかも知れない。