恐ろしいことになった。この国は、自分の重さで自然に倒壊する新築のマンションが建つ国になってしまった。構造計算を偽造した一級建築士がテレビでしゃべっていたが、殺人を犯したに等しい。建築主、建設会社、施工責任者なども殺人行為に加担した輩だ。それらの輩の中で、共同正犯といえるのは建築確認の審査をした会社だ。審査の名に値しない杜撰さは明白だ。しかし、もう一人決定的な役割を担った主犯格の者が居る。「民間にできることは民間に」と言って、この審査行為を民間会社ができるようにしたお方だ。構造計算も金儲け。建設工事も金儲け。建築確認の審査も金儲け。そのようにして自壊するマンションが出来上がった。マンションの入居者は誰に損害賠償を請求するのかは知らないが、現政権もその請求を受ける資格は十分にある。いやA級戦犯と言えるのではないだろうか。食の安全、交通の安全、建物の安全そして国家の安全。これらこと安全に関する仕事をすべて金儲けの世界に追いやることがいかに危険なことかがあからさまになった。もう一度、「民と官」、「公と私」の関係を考え直さないととんでもないことになる。そのことはもう何十年も前にアメリカ・シカゴでの「ロボコップ事件」で警告済のことではなかったか。
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Last updated
2005.11.20 23:59:53
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