2007/05/22(火)22:44
栃木SC、佐川急便SCに全く歯が立たず
前半ビハインドで折り返した栃木SCは後半巻き返しを狙うが・・・
●JFL前期第12節
5月19日(日) 12:00 栃木G
栃木SC 0 - 1 佐川急便SC
【佐川急便SC】
御給匠(前半21分)
●スタメン(3-6-1)
GK 1 原裕晃
CB 3 照井篤
CB 4 谷池洋平
CB 19 山崎透
DMF 8 堀田利明
DMF 15 種倉寛
LMF 23 片野寛理→20 茅島史彦(後半34分)
RMF6 小林成光→32 金子剛(後半23分)
ST 7 西川吉英
ST 13 横山聡→22 高秀賢史(後半13分)
CF 9 山下芳輝
●入場者数
2,449人
前半立ち上がり、今季初めてKICK OFFから3-6-1の布陣を敷いた栃木SCがボールを上手く回し、今日の勝利を期待させる。私もこの時はやはり3バックの方が良いなと思っていた。が、良い時間帯はほとんど続かず、次第に3バックの弱点である左右MFの裏を佐川急便SCの堀、嶋田に使われ劣勢に立たされていく。そして、完全に相手に流れがいってしまった前半21分に今季初出場の種倉が低い位置でボールを奪われ、そのボールを右サイドに開いていた中村に展開される。フリーになっていた中村が丁寧にあげたセンターリングを中で御給が頭でキッチリと合わせ、先制。中村のセンターリングも素晴らしかったが、そのセンターリングを頭でしっかりと決められる御給の決定力の高さに驚かされる。御給はポストプレーの上手さも光っていた。前半の内にどうしても同点に追い付きたい栃木SCは反撃に転じようとするが、バックラインでボールを回す時間が長く、なかなか前線までボールを運べない。チャンスらしいチャンスはセットプレーのみ。山崎のパスミスが目立った。もちろん、出し手である山崎だけの責任ではないが。栃木SCは攻撃を組み立てる術を失っていた。
後半も悪い流れを断ち切れず、佐川急便SCが支配する時間帯が続く。佐川急便SCは後半もしっかりと高い位置からプレスをかけてきた。本当は栃木SCがやらなければならないことをまたしても相手にされる。後半13分に横山に代えて高秀を投入。が、流れは変わらず、栃木SCは連携が悪いのか、パスミスを繰り返すばかり。全く良い場面を作り出せない。後半23分小林に代えて金子投入。私はプレシーズンマッチで結果を残していた金子の登場にゴールを期待した。しかし、栃木SCは相変わらずパスミスを連発し、苛々が募ったのか強引にボールを奪いに行った山下がイエローカードをもらう。完璧に悪循環に陥る。自らのパスミスで佐川急便SCのカウンター攻撃を招いてしまう。セカンドボールも奪えない。後半34分片野に代えて茅島を投入。栃木SC、全てのカードを使い切る。後半37分に堀田が、ロスタイムに金子が決定機を迎えるが決められず、試合終了。栃木SC、またしてもホームで強豪相手に敗戦。サポーターからはブーイングが起こる。
今日の試合で分かったことがある。上位3チームとの差は非常に大きいということだ。もう4バックだからとか、3バックだからとかではない。完全に組織、個人でも負けていた。栃木SCはなぜスタメンを固定しないのだろうか?それとも、できないのか?ある程度スタメンは固定した方が試合を通じて連携を高められ、パスミスを減らせるのではないかと思うのだが。選手を試すのはプレシーズンマッチでやっておくことなのではないか?選手をローテーションして使う程栃木SCはビッククラブなのか?また、ある新聞に「4バックは守備的で3バックは攻撃的」と書いてあったが、それは栃木SCの場合のみであると思う。普通は逆ではないか?4バックの場合は左右のSBがMFを追い越す動きをする為、サイドの攻撃に厚みが出る。栃木SCはそういった場面が少ない。3バックで戦った今日の試合を見て、ここであえて、4バックか3バックかを考えるならば、左右のSBがMFを追い越す動きをするという条件付で4バックを支持したい。ただ、できるだけ早くどちらを選択するのかをはっきりさせたほうがいいだろう。フォーメーションを試すのもプレシーズンマッチでやっておかなければならないことなのだから。今日の試合、後半から投入された金子と茅島の動きが良かった。次節以降、シュートを撃てない山下に代えて金子が、左サイドにはスピードのある茅島が先発してほしい。
●第12節終了時順位表
順位 チーム名 勝点 得失
1 佐川急便SC 31 +23
2 FC岐阜 29 +11
3 ロッソ熊本 27 +13
4 横河武蔵野FC 21 +9
5 栃木SC 21 +8
順位は変わらなかったが、首位の佐川急便SCと勝点が10も離れてしまった。正直、優勝争いは上位3チームに絞られたと言っても過言ではない。栃木SCはJ2昇格ラインの4位を狙うのが現実的なのではないかとさえ思えてきた。私の予想がはずれるよう、栃木SCイレブンの奮起に期待する。栃木SCらしいサッカーを見せてくれ。
次節は、5月27日(日)13:00からアウェイ都田サッカー場で行われるHonda FC戦。もう絶対に負けられない試合。何度この台詞を言ったか・・・。すっきりと勝利を収めてほしい。頑張れ、栃木SCイレブン。