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顕正会の誤りについて

顕正会の誤りについて

第7回 海外信徒夏期研修会お目通りの砌

第七回
     海外信徒夏期研修会お目通りの砌
                              平成十二年八月五日
                              於 総本山客殿

 ひとこと御挨拶を申し上げます。

 本年度の海外各国御信徒の方々に対する夏期研修会が宗務院海外部の主催により、本年もこのように盛大に執り行われ、海外のそれぞれの遠い地域から皆様方御信徒の方々がこうして多数、御参加になりました。これも世界広布の隆々たる発展の姿であると思うものであります。本当におめでとうございました。ようこそおいでになりました。御苦労さまでした。

 先程は、図らずも皆様と共に三千遍の唱題行を一緒に行うことができまして、これも大変うれしく思う次第であります。

 私は本年の四月二十八日、宗旨建立の佳き日から百日間を区切って、一日三千遍の唱題行を提唱したのであります。全国各寺院の僧侶乃至、信徒の方々もこれに唱和して、この百日間、一日三千遍の唱題行を執り行ったことと確信しております。

 五月、六月、七月には十期にわたる法華講連合会の夏期講習会があり、また、その他様々な法要・法務もあり、そのために私も非常に忙しい意味がありました。ですから、行ってみて判ったのですけれども、そのようななかで一日三千遍の唱題行を行うということは、たしかに大変なことだったと思っております。そこでやむをえず、どうしても行うことができない日が三、四日あったと思うのであります。しかしそのときも工夫をいたしまして次の日、あるいはその次の日に、その日の分と何せて五千遍とか六千遍というような形で行える時に消化いたしまして、都合、一日三千遍としての百日間の唱題行を滞りなく終了させていただいた次第であります。

 本日はその最後の日に当たっており、ちょぅど百日目なのです。そして、百日目の最後の日は三千遍の唱題行を総本山にいる僧侶と寺族だけで行うということを前から言っておりました。ところが、ちょうどそこへ昨日から皆様方が総本山へおいでになりまして、ただいまは図らずも皆様と一緒に唱題行を行うことができ、私も本当にうれしく思っておる次第であります。

 この唱題行を真剣に行うというところに、過去以来の煩悩あるいは罪障をおのずから浄化して、真の仏道成就の道が現在より来来永劫にわたって開けるのであります。その意味において、皆様には今後とも御精進をお願いしたい次第であります。

 そして一往、本日で一日三千遍の唱題行という形は終わりましたが、私はこれからも随時、随所に、五百遍の場合もありましょうし、千遍の場合もあるでしょうが、朝晩の勤行のほかに唱題を重ね、その部度、種々の問題に対して道を正しく開いていくところの意義が唱題行にあることを確信しつつ、さらに精進していきたいと思っておるものであります。

 宗門は今、宗旨建立七百五十年、西暦二〇〇二年の四月二十七・八日以降の大法要ならびに三十万総登山に向かって勇曜の精進と前進をしておるところであります。その完遂のためにも、この唱題行を本年度の精進と正しい成果を確立していくために行ったのであります。しかしその目標は平成十四年、西暦二〇〇二年の三十万総登山に存するのであります。

 そして四月から始まる三十万総登山は当然、国内の信徒を中心として行われますが、海外の方々は海外部長の意見もありまして、現在、建立の支度を整えておる奉安堂が出来てから、つまり十月の十二日以降に、立派に出来上がった奉安堂に御安置申し上げる御戒壇様への御報恩のために登山するということを、だいたいのめどとして考えておるのであります。

 この奉安堂は非常に大きな建物であります。この客殿の高さは、地面から一番上の棟の所までが三十六メートルありますが、今度の奉安堂は五十五メートルの高さであります。したがって非常に大きいのです。

 そういうところからも日本国の官庁、つまり行政機構におけるところの建物等に関する役所があるのですが、そのほうからの許可について色々な面で、なかなか大変な意味があったのであります。しかし関係者が非常に努力をいたしまして、なんと一昨日、許可が下りました。つまり奉安堂を建設するための官庁からの一切の手続き、必要な許可等をことごとくクリアいたしまして、これからいよいよ建設に取り掛かっていくことができる状態になったのであります。工期は約二年ですが、おそらく平成十四年、西暦二〇〇二年の八月の終わりにはすべてが完成しておることと思います。

 この奉安堂建立について、どのような意義を持っておるかということを考えてみますと、御本仏日蓮大聖人様の正しい教えを正しく実践しておるところの日蓮正宗の僧侶と、大聖人様の教えをそのまま純粋に正しく信心修行されておるところの日本国内ならびに海外の信徒皆様方の即身成仏のため、そしてまた広宣流布への行業の前進のための堂々たる大堂として造られるのであります。

 既に解体したところの正本堂についてつらつら考えるとき、池田創価学会は形だけは日蓮正宗の信徒として振る舞っておりましたけれども、その内容においては全く我意我見をもって、宗祖大聖人様の仏法の法体を破ろうとするところの、また軽蔑して自分のみが、つまり創価学会、そして池田大作の存在のみが本当に正しいというような、実に根本的に大それた誤りの考えを持っておりました。その池田大作の率いるところの創価学会が存在し、そしてその上からの非常に不確かな、誤り多き広宣流布の形が存在したのであります。思うに、大聖人様の御指南によるところの本門戒壇建立という重大事について、凡夫の簡単な見解のみをもってこれを断ずるということは、まことに大きな誤りでありました。その池田大作の謗法が元となって造られたのがあの正本堂でありました。したがって正本堂が存在するということは、謗法・邪宗の創価学会の精神がいつまでも総本山に存在するということでありまして、これは我々日蓮正宗の正しい僧侶と信徒がこれから真の広宣流布を行いつつ、即身成仏の大功徳を受けていく上において、大きな障害となるのであります。そこで私は、先般、この客殿が出来たその時から、断固として正本堂の解体とそれに代わるところの、我々日蓮正宗の僧俗の真心をもって建立するところの大堂、すなわち奉安堂をお造り申し上げて、そこに本門戒壇の大御本尊様を安置し奉り、その上に真の正法広布、僧俗和合の前進をしていきたいということを願ったのであります。

 したがって、その意味からも一昨日、この奉安堂の建設許可が下りましたが、その許可が下りたところへ皆様方がはるばるおいでになったということは、正法興隆の上から本当に喜ぶべきことであると思うのであります。

 ともかく、世の中のありとあらゆるもののなかにおいて偽物が非常に横行しております。仏法の上からこれを見るならば、釈尊が方便として立てたところの宗派が、日本において奈良時代には南都六宗と言いますが、倶舎宗、成実宗、律宗、法相宗、三論宗、華厳宗という六つの宗派がありました。これは今ではなくなっておるものもあるし、法相、三論等のように今でも曲がりなりに存続しておる宗派もあります。その後において天台宗、真言宗が現れ、さらに鎌倉期に至って禅宗、浄土宗という宗旨が出ました。このなかで特に禅宗、浄土宗等は釈尊の本懐たるところの教えを全く無視し、いい加減な間違った形から釈尊の方便の教えを持ってきて、それを敢えて末法の下根下機に対する一時の弥縫策のような形で示したところの教えであります。したがって、これは仏法の上からするならば全部、本物ではない、つまり偽物であります。

 真実の教えという意味においては、我々の命の真実を本当に正しく悟り、聞かれて、久遠以来、我々を導かれておるところの法華経本門寿量品の仏様と、一人ひとりの命のなかに存在しておるところの心の意義において、これがことごとく一念三千という珠を含んでおるということが本物なのです。そこに初めてすべての人が未来永劫に向かうところの真実の道筋が存在するのであります。

 現在、釈尊仏教においても、その他、世の中のあらゆる道理にかなわないところの独断の宗教というものがたくさんあります。そういうものはすべて衆生を導くところの本物の教えではないのです。そのけじめをきちんとつげていくところに我が日蓮正宗の布教の姿が存するのであります。だから「あなたの信ずる教えは間違っていて、本当の幸せにはなれません。偽物です」ということを他の人に向かって確信を持って説いていくことが日蓮正宗の正しい筋道を顕していく布教の姿なのです。

 世の中には道にたがうところの、あるいは偽物のような形のものもたくさん存在しております。そのうちの最たるものが日蓮正宗の信徒から現れましたが、それは今日、日蓮正宗の戒壇の大御本尊様に、そして下種の三宝に背いておるところの池田創価学会であります。これはその拝んでおるところの対象も、その存在自体もすべてが偽りであり、偽物であるというけじめをはっきりつけていくことが、正しい筋道が顕れてくる所以だと確信するものであります。

 皆様方におかれましても、それぞれの国において、創価学会のいる所もあるかも知れませんが、それはすべて偽物であって本物ではないのです。したがって絶対に幸せは掴めないのです。本当の幸せを掴むものは何かといえば、もちろん宗祖大聖人様が、

  「南無妙法蓮華経ととなうべし」(御書八三七ページ)

と仰せになった本門の題目でありますが、この本門の題目は、正しい本門の本尊を信じて唱えるところに真の筋道と道理、功徳が存するのであります。

 皆様方は既にその正法を正しく信解されておることと思いますが、宗旨建立七百五十年に向かって我々宗門の僧俗が正しい教えを一人でも多くの人々に理解させて、この世の中に本当の正しい筋道と功徳が堂々と大きく顕れてくるところを目標とし、宗祖大聖人様の一閻浮提正法広宣流布の御教えとお言葉を確信いたしまして、いよいよ精進していくことが肝要であると存ずる次第であります。

 今回の研修会において僧侶からの色々な話もあると思います。正法と邪法のどういうところがどのように違っておるかということを、けじめをつけてお話しすることはこの場ではそう簡単にはできませんけれども、その面を色々なところから研学されて、そしてこの宗門の法義の深さ、広さを正しく掴み、唱題行とともにその功徳をもって自分自身の生活、生命の真の安穏、安定を図るとともに他を導いていくという気持ちを持っての御精進を心からお祈りする次第であります。

 色々申し上げましたけれども、皆様方のこれからのいよいよの御健康とお幸せをお祈りする次第であります。
                                




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