2008/10/21(火)22:28
キューバ 憧れの無人島よ、さらば 編
突然だが、キューバに行ってきた。
キューバはメキシコから飛行機で3時間程で行けるカリブ海に浮かぶ美しい国。
キューバは今回で2回目だが、社会主義国の生真面目さとカリブ海の陽気さが相まった、
私にとっては不思議な魅力溢れる国だ。
サルサを聞き、マンゴーをかじりながら永遠に続く遠浅の青い海に浮いていると
「できれば永住したい」とさえ思う。本気だ。
が、社会主義ゆえに食料は配給制、アメリカと貿易封鎖しているため物が少ない、
というかほとんどない。
国民は特別なことが無い限り出国できないなど不自由があるのが難点。
でもやっぱりどうにか、物なんかなくてもカリブの透明な海があるんだから永住したい、
と思う。
なんとかならないか・・・?
メキシコから飛行機に乗って2時間ほど経ち、ふと窓から下界を見てみると、
おや?もう着いたの?3時間のはずなのに?
何か浅瀬のような海と、キューバにしては小さすぎる島の塊が見える↓
ズーム↓
メキシコからもキューバからも遠い海のど真ん中に突然浮かぶこれらの小さすぎる島々。
予想するに無人島だと思う。地図にも載っていない。
「今墜落したらここに5,6年は住むことになる」と思い、トム・ハンクスの
漂流映画“キャスト・アウェイ”のサバイバルっぷりを頭の中で反芻し、
一応心の準備をしておく。
そして「今後数年に亘って仕事しないでマンゴーでも食べながら自由に生きられる
またとないチャンス! しかも生き延びて帰ったら取材陣が殺到し、本でも出版して
儲けた金でその後の人生安泰だ・・・」と、夢見心地に。
取材陣に答えるすっかり価値観の変わった自分をイメージトレーニングする。
思えば、小さいころにアニメ“南の島のフローネ”、“未来少年コナン”、
映画“ブルーラグーン”などを観て育った、いわゆる“無人島世代(?)”のせいか、
無人島への漠然とした憧れが未だにある。
しかし残念ながら無事キューバ上空に。本州の2分の1の大きさだけあって大きい↓
キューバの大きさを見て、やはりさっきの島々は無人島だった・・・という
確信と未練を心にハバナの空港に到着。
税関なのにすでに陽気なサルサ音楽が流れる。
憧れのキューバ到着に感無量で涙を流す。
しかしなぜか飛行機に乗ってからずっと“夏夏夏夏ココナッツ・・・
アイアイアイアイアイランド・・・”の往年の曲が頭から離れない自分が悔しい。
そんなつもりじゃないのに。
ハバナ 空港。結構閑散としていた↓
・・・続く。