カテゴリ:これは何か?
ふとメキシコの道端を歩いていると、 「おおっ!ひっさしぶり~!懐かしいなあ・・・。最後に会ったのって、小学校の身体測定 の時だったよなあ・・・っていうか、こんなところで何してんのよ?」 という物体に遭遇した。 これ↓ レトロな体重計。 たまにぽつんと駅前に、裏通りの店の横に、そしてバスターミナルに出没する。 貧富の差があるメキシコ、“一家に一台体重計”はそれほど普及していない。 私もメキシコに来たばかりの時、体重計を持っていなかった。当然だ。 留学・勉強のために来たのであり、体重を量りにメキシコに来たわけではないからだ。 メキシコに来て2年ほど過ぎた頃、ふと“体重”の存在を思い出し、駅前で友達と量ることにした。 1ペソ(11円)を投入し、台の上に乗りこみ、息を止める。 乗った瞬間、針の行く末に集中するあまり、周りの雑踏が聞こえなくなり己の世界に入る。 自宅で量ると何でもない行為なのだが、お金を入れて、大きな機械で人前で体重を量る、 というのは、ひとつの挑戦であり、イベントでもあるのだ。 針が止まる。 大きく息を吐きながら台を下り、「特に太ってなかった!」と、満面の笑みで友人に喜びを報告。 「また会おうぜ、体重計よ!」と捨て台詞を残し、体重の話題に花が咲く友人と私。 やっぱりメキシコ、どことなく昭和の懐かしい匂いがする。 お友達スー店長のお店エル・ボラーチョ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年06月11日 10時43分55秒
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