2009/01/09(金)20:43
レアな音楽 【メキシコ】
「年が明けたのう。ここは怖気づかずに出陣じゃ!かかれい!」
年明け早々、仕事気分を盛り上げるため、今読み進めている海音寺潮五郎の
「天と地と」にでてくる昔の武将の気分で仕事にとりかかる。
「いや、まずは音楽でもかけて気分を盛り上げようぞ。CDじゃ!!」とかけたのが
これ↓
これは、「メキシコ、チアパス州高地及び熱帯雨林のマヤ音楽」という題名のCDである。
以前チアパス州を旅行した際、マヤ医薬博物館のお土産コーナーで買ったものだ。
メキシコシティのCD屋さんでは売っていない、メキシコ先住民のレアな音楽である。
ちゃんと「貴重!!」と記した私↓
「ここで買わねばもう機会はなかろう。いざっ!」と思い意を決して買ったもの。
=========================================
ところで、16世紀にスペイン人に侵略されるまでメキシコには50以上の民族が住んでいた。
それぞれが違う言語を持っており、今でもその末裔たちは独自の言語とスペイン語の
バイリンガルである。
で、このCD。先住民の言語で歌われている。全体に長調の明るい調子だ。
村祭りで親戚のおじさんが歌い、それに合わせて村人がゆっくりと踊る、ようなイメージ。
聞いていると、調律の整っていないバイオリンの音色や、あまり音程の合っていない
鐘の音が太鼓や笛の音に入交じり、「素朴」という感想を持つ。
「むむ、聞きなれない音の調べぞ?」と思った原因は、
「一曲一曲が、繰り返すメロディーで構成されている」からであった。
大体4小節分ぐらいのメロディーが、一曲の中で永遠に繰り返され、サビなどがない。
が、その聴きなれない素朴な魅力ゆえに、「そもそもいつから人類は音楽に“サビ”を
つけ始めたのか?」「ドレミってほんとに正しいのか?」から、「そもそも音楽とは何か?」
と音楽の根源まで考えさせられてしまい、仕事が手に付かない。
気分転換に「天と地と」でも読むとするかのう・・・(←し、仕事は・・・?)。
日本で本格メキシコ料理を味わうならここ!
お友達スー店長のお店エル・ボラーチョ!