メキシコシティは海抜2240メートルだ。
ところで、海抜が高いと、空気が薄い。階段をのぼるのも息が切れる。
こんな時のためにメキシコ訪問の際には“救心”持参をお勧めする。
そんなことより、“海抜が高いと沸点が低い”ことが今、大変な問題となっている。
なぜなら、沸点の低さは、私の大好物である“スパゲッティのゆであがり”にとって
大打撃をもたらすからだ。
↓これ
DeccoのNo.12で作ったもの。
ブルーチーズとクリームのスパゲッティ・キャビア添えだ。
メキシコは輸入キャビアやチーズが日本よりも安い。
だから心おきなく、大好きなブルーチーズやカマンベールチーズが堪能できるのは良い。
ただ、麺のゆで上がりがいまいち。
たまに怒りさえおぼえる。
日本でつくるときはBarrillaで満足しているが、メキシコではうまくゆで上がらない。
Deccoの麺を強火で、ふたをして気持ち圧力をかける感じでちょうど良い。
また、メキシコ人は“ゆでまくった麺”をスパゲティと思い込んでいる節がある。
スープに入れるマカロニなども、最初はマカロニを油とにんにくで炒め、ちょっと
焦げ付かせてから水を足して煮る。
↑これはこれでおいしいのだが、やはり歯ごたえが気になる。
定食屋ででてくるスパゲッティもぶよぶよしている。
それをくるくる巻くのではなく、フォークで一口大に切って、すくって食べるのが主流だ。
友達に自作のトマトスパゲッティを食べさせたら、
「かたいよ~。それにクリームが入ってないよ」
と言われる。庶民のメキシカン・スパゲッティは、どこまでもやわらかく、
かならずクリームが入っている。
メキシコは大好きだが、唯一の欠点がこの“スパゲティ・アルデンテ問題”だ。
日本で本格メキシコ料理を味わうならここ!
お友達スー店長のお店エル・ボラーチョ!
