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テーマ:仕事しごとシゴト(23332)
カテゴリ:仕事場です
今日は現場でVOC測定の日でした。 今日実施した測定法は、数種類あるうちでもっとも早く結果が出る簡易法(検知管)です。 これがそのときの様子です。↓ 吸入機器はこちらです。(拡大したもの)↓
この機器で30分間室内空気を吸入します。 で、いったいどこから空気を吸入してどこから吐き出すのかというと、 一番上の画像の赤い矢印で示した部分に検知管(下の画像参照)を差し込んで、 そのてっぺんから空気を吸入して箱型の機器の裏側から空気を吐き出すのだそうです。 そのガラスで出来た検知管は、測定の直前に上と下の突起のところを折っています。 この簡易法の特徴は 「定流量ポンプで、検知管に一定時間(通常30分)室内空気を吸入し、呈色反応による 目読値で濃度を判定する。 安価で採取が比較的簡単で、測定結果が現場で判定できる。 精度が粗く、妨害物質の影響を受けるため、指針値に対する評価は出来ない」 のだそうです。 こちらの画像は、実際に吸入に使った検知管です。↓ (左からトルエン・キシレン・エチルベンゼン、ホルムアルデヒド、スチレン、パラジクロロベンゼン) トルエン・キシレン・エチルベンゼンの3物質は同一の検知管で結果が出ます。 (トルエンの出た値×係数5.4=キシレンの値 というように)
で今日の結果ですが、トルエン(キシレン)の値が今回の検知管を目視で見る限り、 基準値以内であろうと判断できるが、微妙な値でした。 というのは、検知管には一定の目盛がついていますが、気体なのでリトマス紙のように 水分を紙に湿らせると青と赤の境界が目視ではっきりとわかるものではなく、白い 吸着物質に淡い黄色い反応(トルエン)が見えるのですが、白い部分がだんだんと 黄色くなっているので、どこからどこまで、というはっきりしたものがありません。 そこが、簡易法の指針値に対する評価が期待できない、と言わざるを得ない部分 なのです。 他の4物質(ホルム、スチレン、パラジクロロベンゼン、エチルベンゼン)に関しては、 問題ないであろうという判断になりました。 ちなみに、有機溶剤等に含まれるトルエンという物質は時間の経過すればするほど 値が下がってくるそうです。 反対に防腐剤や接着剤等に含まれるホルムアルデヒドは何らかの処置を施さない かぎり、10年経っても値は下がらない物質のようです。
明日はいよいよ8時間かけて行うパッシブ法を実施します。この測定は分析結果が 出るまで約一週間~10日間かかるそうです。 こちらの方法で基準値以内であることを祈ります。 ではでは。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.02.24 17:24:20
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