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三人寄れば文殊の知恵

チベットを援助せよ!

美加。さんのブログで、チベット問題に対して

「特に同じ仏教界なら、この弾圧ぶりに何らかの声が
上がりそうなのにと思ってみています。」

と書かれてしまいましたので、
遅くなりましたが書きます(汗)

真言宗が密教というのはよく知られています。

密教は仏教が発展した形といわれており、
仏教のふるさとインドでは大乗仏教の後に
興ってきたといわれています。

本格的に持ち込んだのが、真言宗を開いた弘法大師で
あることはよく知られていますが、これは中期の密教です。

さらに後期の密教は系統的には
日本に持ち込まれることはありませんでした。

その後期の密教が伝えられた国がチベットです。
すなわち、真言宗とは兄弟とでも言えるでしょう。

一方チベットにはインドの仏典の原形をとどめているという
チベット語訳の大蔵経典があります。

河口 慧海が数々の苦難を経て
チベットへ向ったのもこのためです。

チベットは1949年以来中国により
軍事的な圧力を加えられてきています。

中国政府、チベット高僧の転生に事前申請を要求
(中国政府は、輪廻転生を続けるとされるチベットの高僧(活仏)
が転生する際、政府の許可なしの転生は認めないことを決定した。)

政府が宗教を管理したいということでしょう。

という暴挙に加え

チベット人僧侶、ダライ・ラマの受賞で中国警察と"衝突"」

(ダライ・ラマ14世に米議会の最高勲章が授与されたことを
祝っていたチベット人僧侶が中国警察と衝突し3000人の
武装警官が寺院を包囲している)

ダライ・ラマに対する祝賀行事をさせないことが
目的だそうです。

宗教に対して寛容さがない日本ですら、
宗教儀式に政府が介入することはありません。

参考までに

ダライラマ法王日本代表部事務所

実はこの二つの事件を私は知りませんでした(汗)

日本のマスコミももう少し取り上げて
抗議をして欲しいところです。 

あと宗教界の方にも、何らかのメッセージを期待します 

2007-10-26

以前チベットを援助せよ!という記事を書きました。
この時はあまり一般的にも注目されていなかったのですが、
ついには、一般ニュースでも取り上げられる事態となりました。

~~~~~以下引用~~~~~~~~

チベット暴動、中国はダライ・ラマ派との「人民戦争」を宣言

中国チベット自治区ラサで発生したチベット仏教僧らによる
大規模な暴動を受け、中国の当局者らは、チベット仏教の
最高指導者ダライ・ラマ14世の支持者らとの「人民戦争」を
戦うとの姿勢を強調した。 ロイター 03月 16日

~~~~~以上引用~~~~~~~~~~

以前も書きましたが、真言宗は密教の流れを汲んでいますし、
チベットも密教が伝えられた国です。

すなわち、真言宗とチベット密教は兄弟とでも言えます。

一方、チベットは仏教的にも非常に重要な国です。

明治時代に河口 慧海という禅宗のお坊さんが
チベットへ向かいました。

当時のチベットは鎖国しておりましたので、
正式な方法では入れません。

したがってインドで語学を学び、
ネパール経由での密入国を目指します。

途中、荷物を積んだ馬?(ロバかもしれません)と共に
渡河中に川に流されて、自分だけ危うく助かったり、
盗賊に身ぐるみ剥がされたり、7000メートル級の山を
装備なしで超えたりと大変な目に遭いながら、
嘘をついてついには入国に成功します。

やっと勉強できると思ったのもつかの間、
自分が外国人であることがばれかけて、
危うく逮捕される直前にラサを脱出します。

自分に関わりを持った人、逃がしてくれた人などが
次々に逮捕されて、自分は何とか国外逃亡に成功?

「何しにいったんだ???」

と言いたいところですが・・・

実はチベットには「チベット語訳の大蔵経典」があります。

これが意外な優れものなのです。

一般に日本で知られているお経といえば漢訳です。
ところが、このお経には良し悪しがあります。
訳者の主観が大きく関わっているので、
同じ「お経」でも翻訳者によって、内容が違うのです。
もちろん、原文がどうであったかはわかりません。

江戸時代までは、それで何の問題もありませんでした。
ところが、明治以降、西洋から「お経」の原典の情報が
入ってきました。そうすると、現在ある「お経」のもとの
文章に注目が集まります。

「本当のお経の意味はどこにあるのか?」

これは漢訳経典を読むだけではわかりません。

一方、チベット語の「お経」は、原文の単語を意訳せずに
そのまま置き換えてあるので、
「お経」を原文に戻すことができるそうです。

実は河口 慧海 師がチベットに向った意味は
ここにあったのです。

そのチベットが火の海になっています。
報道によると、死者80人ともいいます。

テレビでは民衆が暴れているシーンしか報道されておらず、
鎮圧されている場面はありません。

どんな状況が起こっているか心配です。

中国は速やかに「チベットの自治」を承認すべきです。 素光
15年ほど前の話ですが、ある宗派の管長の法話を
聞きに行った事があります。

話の内容自体は忘れてしまいましたが、
一つだけ印象に残っていることがあります。

「これからの子供は英語を勉強しないといけない」

ビックリ仰天でした!

「坊主が英語を薦める???」

お経はご存知のとおり漢文です。

現代の大卒の僧侶で漢文が読める人は珍しいでしょうが、
しかし、戦前の高等教育を受けた僧侶はほとんど漢文が
それなりに読めたそうです。

現代に生きている普通の感覚からすると
英語ができるということは、
英語圏でのコミュニケーションを図れるため
多少有利に働くように思えるかもしれません。

しかし、江戸時代までは文章の多くが
漢文で書かれています。
そのためか、戦前の中学では週に5時間ぐらい
漢文があったとも聞いています。

すなわち、戦前に高等教育を受けた人は
それなりに漢文が読めたということなんです。

漢文が読める=江戸時代までの文化遺産を得やすい

ということになりませんか?

日本は英語教育を拡大しようとしていますが、
漢文を捨てることは日本文化を
捨てることではありませんか?

自国の文化遺産を得ることが出来ない教育で
海外へ出て行って何を得るのでしょうか?

そんな皮肉な考えを持ってしまいます。

それはさておき、僧侶では戦前に教育を受けた人と
戦後に受けた人ではスタートに差がついてしまう可能性が
高いことは理解していただけると思います。

しかし、それ以上に大きな差がつく事態がありました。
それは農地解放です。

戦前のお寺はたくさんの寺領を持ちそれなりに裕福で
遊んで暮らしていた僧侶も多かったようです。
当然ボロの坊主も多かったかもしれません。
しかし、一方で貧しい家庭の子を預かり、
小僧として働かせながら、教育を受けさせました。

その中で出来の良い子を選んで、
本山に送り込みました。
そこで行学だけできるような環境もあり、
そうやって優秀な僧侶が養成されました。

ところが、農地解放によって寺領を失ったお寺は
生活に追われるようになり、
小僧を預かる余裕はなくなりました。

また、本山でも経済的に苦しくなり
行学だけさせる余裕がなくなりました。

すなわち、農地解放によって僧侶養成システムが
崩壊してしまいました。

この影響をもろに受けたのが、
行学に時間がかかり一人前の僧侶を
養成するのに年月がかかる総合仏教の真言宗!
(多分天台も同じ状況ではないでしょうか)

真言宗は前の代から受け継いだものを
そのまま後世に伝えて行くシステム。
戦前に高等教育を受けた僧侶が80歳を越えている今、
結構厳しい状態のように思います。

実はチベットも多分同じような状況です。
1959年に中国が侵攻してきてから、
亡命政府がインドに移りました。

僧院もあり外見上はチベット仏教を
伝えているようにも思えますが、
実際はそうではないでしょう。

他国の庇護下で精神的にも経済的にも
苦しいはずです。
本国にいた時のように、
仏教を伝えて行けるとは思えません。

まして、社会主義国の中国では
形だけの仏教が保存され、
信仰など許されるはずがありません。

ダライラマの世代が、チベット仏教を
本当に伝えられる最後の世代かも知れません。 素光

最終更新日 2008年04月10日


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