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三人寄れば文殊の知恵

がんばれ善光寺!

各国で問題になっているオリンピックの聖火リレーですが
ついに長野にやってきます。
出発地はなんと善光寺!
かなり問題になっているようです。

主催する長野市のみならず、
出発式予定地の善光寺にも電話が来ているそうです。

私自身は、聖火リレーの妨害などは
止めた方がいいと思っています。

一方で聖火リレー自体を止めるべきだと思います。
(もっといえば、中国はオリンピックを辞退すべき)

善光寺では反対意見が多ければ聖火リレーの出発地を
取りやめするともいわれていますし、一方では
当日、善光寺は一般客入場禁止を制限するともいいます。

しかし、善光寺は宗教施設。
宗教行事ならいざ知らず、たかが、聖火リレーごときで
一般の人を制限するようなことがあっては
末代までの恥!

善光寺は天台宗と浄土宗によって運営されています。

天台宗は先日の勇気ある発言をした書写山圓教寺、大樹師の宗派
一方の浄土宗は戦争責任を検証すると発表した宗派です。
天台宗はもとより、浄土宗としても、
現在暴力で民衆を押さえつけている国家に
加担したのでは、先の戦争の責任など検証しても
意味のないのは明らかです。

したがって、当然、聖火リレー出発地の辞退という
英断を期待したいところですが・・・

ところで、今回のチベット問題に対して
仏教界はどうなっているという批判があります。

最もな意見であります。

ここで私は日本の仏教の
難しい立場を語らなければなりません。

そして第一にチベット仏教の評価です。

先にチベットは仏教国と書きました。

多くの人は、チベットが仏教国であるなら、
日本の仏教宗派はそれを援助すべきだ!
とお考えかも知れません。

ところがチベットと日本ではかなり教えが違います。

チベット仏教は密教ですが、同じ密教と
思われている真言宗で意外なことに
チベット密教に好感を持っている人は
ほとんど(全く)いません。

真言宗はもともと、他の宗教の教えを
包括しているようなことろがあり
一般には他の教えに対しては寛容なのですが・・・

それはチベット仏教の教義によります。

チベット仏教では4つの段階があり、
当然第4段階が最上とされています。
しかし、日本に入ってきているのは、
第3段階までなのです。

その第4段階が第3段階より後の段階
というのは事実ですが、それを発展と見るか
停滞あるいは後退と見るかによって、
評価が異なってくるのは当然でしょう。

それゆえ興味があっても好感は持てない
というのが日本の密教僧の
チベット仏教の評価かと思います。

まず、第二にダライラマの存在です。

ダライラマは日本では宗教家のように思われていますが、
チベット政教分離していませんので、
実際にはかなり政治的です。

「中国はオリンピックを開く資格がある」
「チベットは独立を求めていない」

なども本音とは思えません。

日本では戦国時代以降、仏教は政治に関わらない形で
ここまできており、政治の世界に踏む込むことには
迷いがあります。

また、一般の人たちの考えの中には
政治と宗教は分離しているべきという考えが
深くあるように思われ、僧侶が宗教活動を行なうこと
政治的発言を行なうことはよく思われません。

さらに、日本の仏教は日本の政治体制の元で、
限定された状態でのみ活動を許されています。

ですからチベットが仏教国であるといっても、
日本政府に反するような活動は難しいところです。

また、表立ってダライラマを応援することは
政治の世界に踏み込むことになり
出来かねるように思います。

第三にこれが一番の問題かも知れませんが、
日本の仏教は共同して行動するというのが
とても難しいことです。

真言宗と天台宗ならば、共通する部分も少なくありません。
現在は違いますが、さかのぼれば源流は同じと
推測することもできるでしょう。

しかし、真言宗と浄土真宗では
一般の方から見ると、変わりないように
思われるかも知れませんが、
ほとんど別の宗教というぐらい教義が違います。
多分キリスト教とイスラム教の差より
大きいはずです。

なかなか共通点が見いだせず、
差し障りのない部分でしか
共同することは出来ません。

言い訳のようになりましたが、
延々と語ってしまいました(汗)

ちょっと私らしからぬ弱気の発言のようですが
実はこれから先は、お願いしたいことです。

仏教者も難しい立場ですが、いろいろと考えています。

以上のことから、五輪の聖火リレーを
日本政府が認める以上、出発地点を断ることは
かなりの決断が要ります。

善光寺を非難しないで応援して欲しいと思います。 素光

最終更新日 2008年04月15日


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