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三人寄れば文殊の知恵

秋葉原はどこへいった

秋葉原はどこへいった

私が秋葉原に初めて行ったのは、25年以上前のことです。

当時の秋葉原は日本最大の電気街ということで、
普通の電気店で買うよりも安いというのがウリでした。

店によって値段が当然のことながら違う、
いくつかの店を回り、値段が安いところを捜して
店員の顔色を見ながら値切って買う。

一方で、秋葉原で売られているのはB級品という
うわさもありました。
「普通の電気店におろせないものを売る。だから安いのだ」
とまことしやかに語られていましたが・・・

秋葉原は総武線と山手線・京浜東北線という
首都圏の縦糸横糸の交差する場所にあり
電車は停まるたびにべらぼうな人の波を吐き出しました。

駅ビルには秋葉原デパートと呼ばれる商店街があり、
外ではガマの油のような店頭販売をいつも行っていました。

露地に入ると、パーツを専門に売る店や、
家電をダンボールのまま積み上げ、
「そこらへんで、値段を見てきたら、
それより安い値段で売ってやる」
というような業者も結構ありました。

夜になると電気街は店を閉めますが、
別の顔が現れます。

駅前には、かつて東京青果市場がありました。
夜になると不夜城のような、巨大な建物の中に
次々とトラックが吸い寄せられました。

その周りでは、ダンボールを回収する
リヤカーが行き来して、夜が更けるにつれて
賑わいをましていました。

電気街から少し外れたところには、
「つるしのスーツが一万円」
の値札をつけていたり、
バイクのタイヤを定価の4割程度で
売る店があったり、

都心部にありながら、
リーズナブルな生活ができる街
だったように思えました。

休日になると、駅のホームには
家電のダンボールを持った人で
あふれていた街。

何時しか、秋葉原は郊外型の大型家電店との
価格競争に破れ、一般の人が買物に来る街では
なくなり、「オタクの聖地」というような
ありがたくない異名も付けられていきました。

あの秋葉原はどこへ行ってしまったのか?

今回の事件で思ってしまいました。

最終更新日 2008年06月10日


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