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三人寄れば文殊の知恵

なんともいいがたい数珠の話

なんともいいがたい数珠の話

最近立派な数珠を持っている一般の方が増えたような気がします。
それ自体は、仏教に関心を持っている方が増えたということで、
喜ばしいことなのかもしれません。

ただ、先日の四国巡拝でも気になったのですが、
不相応の数珠を持っている方をしばしば見かけます。

以前、ある高野山の数珠屋さんに聞いたところでは、

「一般の方に売るのは尺二(数珠を二つ折りにした長さが36センチ)
まで、尺三(39センチ)以上のものはうちは請われても売らない。」

ということでした。

ところが、尺三以上の数珠を持っている
お遍路さんをしばしば見かけます。

「坊主が持つ数珠を一般の人が持ったらいかんのか?」

という声が聞こえてきそうですが、そうではありません。

私は見栄えがするという理由で尺六(48センチ)の数珠を
作りましたが、現在は使用していません。
その理由は、重いために使いづらいし、すぐに珠を通している紐が
伸びてしまうからです。

何本も数珠を持って使い分ける坊主ならともかく、
一本の数珠でまかなう一般の方が数珠を購入する時は、
長尺の数珠を買うと使いづらいために、
改めて買い換えるということになりかねません。

せいぜい尺二までぐらいのものしか勧めないというのは
むしろ良心的といえるでしょう。

ところで、先日法事に行ったところ使い込んだと思われる
立派な数珠をお持ちの方がいらしゃいました。

「立派な数珠をお持ちですね」

「いつも、そういわれます。梅の白木の数珠なんです。
使い込んだら、色が変ってくるんで、高野山の○○さんに
そういわれて買ったんですよ。よく、おじゅしさん(住職)に
欲しいっていわれるんですよ」

「そうですか???
ただ、使い込んで色が変ってきたら価値はありますね」

「何回も数珠の通し替えしたんですが、
そのたびに業者に売ってくれっていわれますね」

「通し替えされたんですか!その数珠なら新品を買うより、
通し替えしたほうが値段が高いでしょう」

「そうなんです。数珠は消耗品ですから、
買い換えてもいいんですけどね」

「えっ、数珠なんか買い換えませんよ。
古くなったほうが価値があります。」

「私もそう思って汚れてきたんで洗ったんですが」

「えっ、数珠なんか洗いませんよ。私など僧になってから
ずっと修法に使っている数珠があり、
ボロボロになっていますが、紐の通し替えもしませんよ」

「洗うもんじゃないって数珠屋さんにいわれました。」

「・・・」

さらにその方はおもむろにポケットから五鈷杵を
取り出されました。

「若いころ密教をやってましてね。
そのころ色々そろえたんですよ」

「・・・」

「求聞持(虚空蔵菩薩求聞持法)もしたんですよ」

「・・・」

「五鈷杵は国産の方が値段が高いですが、質は良いですよ。
でもお守りですからね。少しぐらい高くても・・・」

「・・・」

以前も僧侶以外で虚空蔵菩薩求聞持法をしたことがあるという方
にあった事がありますが、信憑性は???

(ちなみに虚空蔵菩薩求聞持法は僧侶にならないとやり方を
教えてもらえません)

最終更新日 2008年06月23日


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