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三人寄れば文殊の知恵

遍路日記 31~

前回の6月6日より、五日空けて11日。
再び、土佐へ向います。

前回の遍路で多少無理をしたのが祟ったのでしょうか、
足首が痛く正座が出来ない状態だったのですが、
少し休んだおかげで多少よくなりました。

何故か朝早く起きてしまい、本堂で修法を行なってから出発します。
いつもながら、駅まで走ってあわただしく切符を買って、
6時17分発の池田行き各駅停車に滑り込みセーフ。
徳島行きとは違い、乗る人も少なくガラガラです。

空は曇っています。
牛島辺りから学生が増え始め、立っている学生も出始めました。
池田着8時8分。

そろそろお腹も空いて来ました。

そういえば、自宅からパンを持って来たのですが・・・

見当たりません(汗)

考え付くのは、駅であわただしく切符を買ったときに忘れた(汗)

池田駅は少し肌寒いです。
キオスクで食料を買い込みます。

8時29分の特急南風に乗り、後免駅で乗り換え
9時39分に土佐一宮駅に到着します。

空は曇っており、昨夜までの雨で道路は少しぬれています。

荷物をまとめてそろそろ南へと歩き始めます。
曇っていた空から、太陽が顔を出し始めると、歩いていることも
あるのでしょうが少しずつ暑くなってきました。

舗装路を歩いているために、路面が乾く時に湿気を空気中に
排出するためか蒸せてきます。

正面に見える山が五台山です。
文殊菩薩の聖地といわれる五台山に似ていることから
命名されたといわれています。

以前は高知中心部からの車道沿いに五台山を登ったのですが、
遍路道も変ったようです。

細い山道を登ります。きつくはありません。
牧野富太郎ゆかりの牧野植物園の園内を通って、
31番の竹林寺に入りました。

山頂にある広大な境内を持つ寺ですが、参道付近は
きれいに整備されています。

見上げるような五重塔がまぶしいです。

よさこい節で

「土佐の高知の はりまや橋で 坊さんかんざし買うを見た」

と歌われた僧侶が居たことでも知られています。

江戸時代なので、話題になったようですが、
現代ならどうだろう?と考えると複雑な気がしますね!

お参りを終えて、11時半ぐらいです。
門前の土産物店で少し早いですが食事を取ります。

32番までには、私の記憶が正しければ、ほとんど商店もなく
食堂もなかったような気がしました。

そこで、門前のみやげ物店で食事を取ることにしたのですが
店内には飼い犬らしい白い犬が放し飼いにされ
歩き回っています。

普通、全国レベルの観光地ならば、衛生面からしても気を使い、
このようなことはしないはずですが、この辺はいかにも
四国らしいです。

田舎の商店の感覚なのでしょう。

CIMG0695.JPG

(写真は土佐神社です。)

15年ほど前は、結構こんな感じの店は少なく
ありませんでした。

店に入っていっても、誰も出てこない、
店は営業して居るんだろうか?
商売っ気がないというのでしょうか?

あるとき、朝5時半頃に通りがかりの食堂に暖簾が出ているので
入ると寝巻き姿のオバサンが出てきました。

「やってますか?」

「ええ、出来んものもありますけどね」

「早いですね」

「取り上げず、朝起きたら店あけるんや」

「・・・」

良くも悪くものんびりした雰囲気でした。
当時はまだ瀬戸大橋が開通したばかりで、
四国への交通は船が主流。

四国の人に言うと怒られる話ですが、
失礼ながら、初めて四国にやってきたとき、
本州と風景が変らないのにビックリしました!

しかし、内容はそうでも無かったようです。
時間がゆっくり進んでいたのでしょう。

狐と狸は生活圏が同じで共生している生き物らしいのですが、
四国には狐は少ないそうです。

お大師さんは、ずるがしこい狐を追い出して、人のいい狸を
かわいがったともいいます。

そのため、四国には、狸しかいないといわれていましたが・・・

ところが、四国には3本の橋が架けられ、船輸送は
壊滅しかかっています。
高速道路も安くなり、ただになるとも言います。

確かに便利にはなるかもしれません。
観光客も増えるかもしれません。
収入も増えるかもしれません。

でも、一方で、悪い部分も入ってきます。
橋が架けられて凶悪犯罪が増えたとはよく言われることです。
犯罪に限らず、大手資本が流入して四国の企業は
圧迫されているようです。

どうなるんでしょうね?

食べおわって、お金を払おうとすると店のオバサンが

「入ってきたとき31番の住職さんかと思った」

と言われました。

愛想でしょうか?

31番の住職さんの顔は存知ませんが・・・
別にうれしくはないですね(苦笑)

31番の門前の土産物屋さんの右側から林の中の
石畳の道を下ります。
昨日までの雨の影響で、石畳の上に積もっている落ち葉が
濡れ滑ってとても怖いです。

今日は登山靴をチョイスしてきたのですが、それでも滑ります。
ようやく下りきると、前に運河のような川が現れます。
すぐそばの橋で対岸に渡り、川沿いの堤防の上を
歩いていきます。

頭上に新しいバイパスが走っています。車ならその先に
口を開けているトンネルと抜けるとすぐに32番です。

以前はなかった道です。
以前はこのまま川沿いの堤防を進み、右手の山の隙間から
奥へ進みました。

ところが、今は早々と堤防に別れを告げ、山際に移動します。
右手の山の隙間の道は新しく整備中でした。

31番から32番まではほとんど店がないイメージが
ありましたが、山の間の道が整備されたのに伴ない
いくつか洒落た店が出来ていました。

ちょうどバス停を見つけましたが、わずか8分前に
バスは出ています。次は2時間後なので、歩きます。

山の間をしばらく進み、左へ折れてトンネルと抜けると
十市パークタウンです。
新興住宅街ですが、所々大きな家があります。
多分、地主さんでしょう。
15年前はきれいな団地だと思ったのですが、
ちょっと気のせいか荒れた感じがしました。

左に大きな石土池を望みながら進みます。
池にはピンクの花がたくさん咲いていました。

その道が広い道に突き当たる右手が石土神社です。
32番の奥の院といいます。

石鎚山へ通じる龍穴があるともいいます。

CIMG0699.JPG

以前は格式のある神社のように思われたのですが・・・
何故か恐ろしく寂れています。

祭りの後の後片付けがなされていない様な感じで、あちこちに
ゴミのようなものが積み上げられています。

龍穴に近づくとさすがに妖気が感じられますが、前の鳥居杉も
枯れかかっているような気がします。

CIMG0700.JPG

立派な神社なのにもったいない気がします。


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