2333744 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

三人寄れば文殊の知恵

四種曼荼羅の話

曼荼羅は最近ではチベット密教が注目されていることもあって

一般にも知られるようになって来ました。

また、さまざまなものが入り混じっているような場合に

「~まんだら」というような使われ方をする場合もあります。

本来の曼荼羅の意味は、松永有慶氏によると「壇、集合体、道場、

本質を備えたもの、丸い形をしたもの」となっています。

曼荼羅はもともと、土で壇を作りその上に描かれていたもので、

儀礼が終われば取り壊されいました。

それが中国に渡り紙の上に描かれるようになったと言われています。

真言宗の道場では金剛界、胎蔵界の2種類の曼荼羅が掛けてあります。

金剛界曼荼羅は金剛頂経、胎蔵界曼荼羅は大日経というお経に

基づいて描かれています。

この2種類の曼荼羅については、またの機会にお話します。

さて、弘法大師の即身成仏義によると曼荼羅には4種類あります。

大曼荼羅、三昧耶曼荼羅、種字曼荼羅、羯摩曼荼羅です。

四種類の曼荼羅のうち、大曼荼羅というのは佛、菩薩の姿を

現したものであります。

ところで密教には四種法身という考えかたがあります。

法身というのは仏教の始祖である釈尊を生身の肉体を

持った覚者(色身)として、その釈尊をそう導いた本体の教えが

法身であるという考えかたです。

その法身が4つの現れ方をします。1つ目はさとりの本体として

(大日如来)2つ目は悟りを他に広めるものとして(他の佛・菩薩)

3つ目は歴史的に出現する仏として(釈尊)4つ目は現実に

生きている私たちです。

私たちが仏であるというのはちょっと信じがたいことですが、

何らかの理由によって存在していることは事実です。

私たちだけでなく、すべての生き物が理由があって存在しています。

それゆえ大曼荼羅というのは私たちすべての生き物が現れて

いることをさしています。

次に三昧耶曼荼羅というのは法具や仏様が持っている持ち物

(蓮華など)によって描いてある曼荼羅です。

こちらも、持ち物や法具だけに限りません、この世の中の物

すべてが理由を持って存在しています。

すなわち生き物でないものはすべてこの三昧耶曼荼羅として現れます。  

そして、種字曼荼羅というのは「本尊を表す梵字の一音節字

(種字)と、秘密にして真実の語句(真言)」といわれています。

本尊様の梵字のみで描かれた曼荼羅です。

これも描かれた曼荼羅に限らず、ありとあらゆる音に代表される

波のどの力で現れてきます。

最後に羯摩曼荼羅は「もろもろの仏・菩薩の
さまざまのあり方や働き」です。

すなわち、生き物を生かしている何か不思議な働きがこれにあたります。

この世の中のすべてのものは、以上に述べたような4つの現れ方を

しています。

1つ目は生き物、2つ目は生き物ではないもの(と思われて

いるもの)3つ目は音に代表される波などの力、4つ目は生き物を

生かしている何かの力です。

その元になっているのが六大です。

この世の中は、六大が4つの現われ方をしている、

と定義することができます。


Copyright (c) 1997-2019 Rakuten, Inc. All Rights Reserved.