俗に「病、弘法、欲、稲荷」と言います。
病気平癒は弘法大師に、商売繁盛や五穀豊穣などの
金儲けはお稲荷さんにお願いするということです。
さて、大覚寺で行われる勉強会のために京都まで行ったついでに
伏見稲荷大社に行ってきました。
もう少し早く行く予定だったのですが、稲荷駅着は4時15分ごろ。
本来なら神社にお参りする様な時間では無いのですが
陽もまだ高く夏のような陽気ですので、少しだけでも
お参りさせていただきました。
夕方とはいえ、境内にはたくさんの人が歩いています。
しかし、本殿の前の水鉢で手や口を清めているのは
少なくとも数百人はいると思われる参拝者?の中で
私ただ一人(;一_一)
何も清めず、どんどん境内へ入り込んでくる人々を見て
神様はどう思われているのでしょうか?
本殿をお参りしてから千本鳥居をくぐって登っていきます。
すれ違う人の顔ぶれは、外国人・修学旅行の生徒・カップル
いずれも神様の住む聖地にはあまり似つかわしくないように
思えて仕方ない。
千本鳥居の左右には建てた年月と寄進者の名前が書かれています。
企業の名前・個人の名前・それぞれが誇らしげに主張しているのは
如何にも「欲望の神様」である伏見稲荷らしいのだろうか?
緩やかな道が段々ときつくなるにつれて登る人の数も段々と
減ってくる。
鳥居のトンネルの途中で前後が誰もいなくなって一人だけに
なるとなんとなくゾクゾクした感じがする。
本来は夕方などは山へ入るべきではない、しかも神社の境内
である。しかし、一瞬そう思われてもすぐに人の声が聞こえ
人が現れる。
どこまでこの鳥居は続くのだろう?
途中で地図を見てビックリ。頂上まで続いているようだ。
時間も5時近くなっている。
もうこれ以上入るべきでない。
そう思いながら、下り始める。
しかし、後から後から登ってくる人とすれ違う。
伏見稲荷は境内を規制していない。
だから、いつまででも登る人が絶えないのだろう。
でも、神様の住んでいる山としてはどうなんだろう?
そんなことを考えてしまいます。
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