皆さんお元気ですか。
昨日はこんな企画があり、参加してきました。
四国遍路を世界遺産に 14日、徳島市でシンポ
~~~~~以下引用~~~~
徳島県は14日午後1時半から「歩き遍路とお接待文化を考えるシンポジウム」を徳島市の県立総合福祉センターで開く。「四国八十八カ所霊場と遍路道」の世界遺産化への機運を高めるのが狙い。
四国遍路で脈々と受け継がれてきたお接待の文化を次代に伝えていくには何が必要かを、お接待する側と歩き遍路双方の立場から意見交換する。
シンポジウムは、2016年度の世界遺産登録の暫定リスト入りを目指した機運醸成プロジェクトの一環。企画したNPO法人徳島共生塾一歩会の新開善二理事長は「多くの県民に参加してもらい、世界遺産化への関心を高めてほしい」と話している。
徳島新聞 2013/9/13 09:40
~~~~~以上引用~~~~
一昨日の新聞での記事で見て申し込みをしました。
このような企画に参加者は少ないと推測していたら、
会場の人の多さにビックリ(@_@;)
後から判ったのですが、関係団体に声を掛けていたようで
参加者のほとんどは関係団体の関係者だったようです。
最初に気になったのは年配者が多いこと。
お遍路さんに関心があるのは、年配者しかいないのか?
また、最初から主催団体の方が
「歩き遍路とお接待文化を考えるシンポジウム」
のはずなのに
「四国遍路を世界遺産にする機運を盛り上げるために・・」
と挨拶をされていたのには違和感を感じました。
最初は四国遍路研究者で徳島文理大講師のモートン常慈先生の
講演がありました。
外国人から見たお接待と四国遍路と外国人との
関わりについては非常に面白い話が聞けました。
その後、お接待をしている遍路団体と歩きのお遍路さんの
団体の関係者の話がありました。
お接待をする方が非常に苦労されながら、その活動を
続けられていることには頭が下がる思いでした。
また遍路団体の方の遍路の体験談も心を打つものが
ありました。
代表の方が「四国遍路の世界遺産化」に商業的な見地からの
アプローチに対してけん制されていたのにも
共感できました。
ただ、話を聞いていて疑問に思ったことがあります。
「お遍路さん」「お接待」を皆さん強調されていましたが
そのベースになる教えはなんだろう?
その根底にある思想こそが最も重要なのでは
ないだろうか?
それについて全く語られないまま「お遍路」「お接待」の
表面だけを見てそれを文化として捉えるのはどうなんだろう?
その思想は「真言宗」の教えではありません。
もし、真言宗の教えならば「お遍路さん」から
「真言僧」になる人が多くいるはずですが、
実際にはほとんどいません。
では、「弘法大師信仰」でしょうか?
それも違います。
お遍路経験者が必ずしも「弘法大師」を信仰しているわけでは
ありません。
それ以前に「お遍路」には形が無いです。
お遍路さんを指導しているのは誰なんでしょう?
真言僧?先達?それとも四国在住者?
そのどれもから指導さえ受けていない人が、「お遍路さん」として
四国を巡拝している事実。
むしろ、誰かから遍路指導を受けた人のほうが少ないでしょう。
果たしてこのような形のないものが文化遺産として
世界遺産に登録するのが適当なのだろうか?
疑問を感じざるを得ません。