前々回の日記の補足です。
高すぎる都会のタクシーに戦慄する(ーー;)
葬儀の導師を務めていただいた方が焦った理由を推測してみよう。
私は導師を見た瞬間かなり驚きました。
私の叔父の宗派は確か浄土真宗のはず、ところが現れた僧侶は
どう見ても浄土真宗には見えない。剃髪している(◎_◎;)
浄土真宗の住職は普通髪が長い。
宗派の教義として、戒律も修行も無いのだから、普通の一般人の
恰好なのは当たり前です。
歩き方や所作もしっかりしている。私より上だろう。
お寺の名前からすると、曹洞宗か?
ところが座った途端、密教系の真言と作法を始めた。
途中までは、内容としては私とほぼ同じ。
この人真言僧?
この三人文殊の前で真言の引導作法するとは
勇気あるな!
しかし、途中から少し違う。
さらに「仏説阿弥陀経」を唱え始めた。
ふと、戒名を見てみると「釋○○」
浄土真宗系の戒名ではないか!
一体何宗なんだろう???
亡くなった叔父の息子である従弟に後で聞いてみた。
「総合宗派なんですよ」
「???」
ホテルに帰ってから寺院名でインターネットで検索してみた。
「仏教は本来ひとつのものであり、仏教各宗派ともさかのぼれば、
お釈迦様の教えに帰ります。
○○寺は、そのお釈迦様の教えを宗旨とし、一宗一派に
とらわれず、すべての方を受け入れる「みんなのお寺」
として、広く門戸を開いております。」
と書いてある。
別院がいくつかあり納骨堂や霊園を大々的に行っている。
一方で、座禅・写経・巡拝・法話などの会を催している。
さらに僧侶希望者募集!
3か月間の修学のうえ、当寺にて得度・授戒
だって。
なんか怪しげ?
普通の住職からみたらかなり怪しい寺だろう。
と思うが・・・
三人文殊寺も霊園・永代供養・永代供養墓・樹木葬
を手掛け、密教禅・写経・巡拝・法話を行っているので
私もかなり怪しい坊主だろうな(*^_^*)
それはさておき、それほど怪しげな寺院ではない。
現代の一般の方の仏教に対するニーズに応えているといえる。
三人文殊寺とこの寺院との違いは、一つは
三人文殊の方が商売が下手
私は他寺院との差別化を図る戦略を取っているが
それが効果を上げていないどころか全く理解されていない(ーー;)
このお寺のように、他寺院がしていることをそのまま
行う方が実は効果的な気がする(ーー;)
二つ目は、真言にこだわりがあるので、ほかの宗派に
手を広げてまで人を集めようとしていないことだ。
また「3か月間の修学のうえ、当寺にて得度・授戒」というと
雑に見えるがそうでもない。
三人文殊は真言宗でもしっかりしていると評判の
某高○山専修学院卒ですが、葬儀・法事に関しては
3時間ぐらいしか勉強していない。
意外ですが、各宗派そんなものでしょう。
また、私は某高○山専修学院で100日の行をしていますが
その三分の一ぐらいしかしていないところもある。
さらに言えば、それもしていない僧侶も結構いる。
葬儀・法事に絞れば「3か月間の修学」で十分と思われます。
僧侶は特別な修行している人という誤解
翌日の葬儀も注目して見ていましたが、導師さんは
○○寺の「3か月僧侶」ではないと思いました。
引導作法もきっちりと行われていましたので、天台宗?
あるいは浄土宗?の住職が依頼されてきていたと思われます。
火葬場も一緒についてこられましたが、声を掛ける間もなく
さっさと帰られてしまったのは残念(*^_^*)
法話を聞きたかったのに・・・
法話を頼まれて逃げる住職
ただ、この導師さんは作法もお経も雰囲気も
結構しっかりした感じの方でした。
こんな感じの人が来なくてよかった(*^_^*)
尼僧と女僧ー髪が長いとだらしない?
それはさておき、総合宗派の寺院の話ですが、
こういうスタイルの寺院が成立するところに、日本人の特色が
現れているような気がします。
実際は真言・天台・臨済・曹洞・日蓮・浄土・浄土真宗ほかの宗派も
お経はもちろん、教義も修行法もちがう。
だから、お葬式の段になって、先祖が○○宗で葬式をしているので、
自分も○○宗というのは不思議な話で、自分の好きな宗派を選べばよい。
一方で、修行も勉強も各僧侶間で差があるし、葬儀や法事の内容も違う。
それを無視して、一律○○万円、それが相場などというのも無茶苦茶だ。
しかし、日本人としては、内容はともかく、自分の先祖と同じ宗派の
寺院に読経してもらったら、それでこと足りる。
内容は関係ないし質も問われない。
要はそのお経が「お祓い」になればいいのだ。
という感じがしますね。
いかがでしょう?
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