仕事柄、お葬式に関わることが多いのですが、喪主を務める経験は
あまりありません。
今回で三度目です。
最初の喪主は20歳の時、叔父の喪主を務めましたが、
その時は完全なお飾り。
親戚のおじさんが
「喪主が若輩なので」
を連呼するのが印象的(ーー;)
実際何もしていないですけど。
次は先代住職の葬儀ですが、これには参った(ーー;)
すでに僧侶としてお寺に入って4年目でしたが、
様々な思惑が交錯する中で、お寺の葬儀というものが
全く分からない状況で右往左往して
何とか終わったという感じ?
今回はあれから14年。
3年連続で近隣寺院の葬儀の差配して、キャリア十分で
しかも、「もしも」を想定した中での葬儀の喪主。
ハヤブサ2並みに、完璧に予定通り行えるはずと
思っていましたが・・・そうでもない(ーー;)
とりあえず、導師をお願いする方に、予定を確認して
他の近隣寺院にも電話したところ・・・
「葬儀と通夜が決まってから電話して」
ええ~!
自分で予定組んで、
葬儀と通夜のセッティングするの???(ーー;)
私が近隣寺院の葬儀を担当した時には、
私がしたんですけど・・・
14年前、先代住職の葬儀の調整をしてくれた住職は
すでに亡くなっています(ーー;)
結論から言うと、寺院の葬儀を自分で
プランニングすることは可能。
しかし、コーディネイトは難しい。
普通の葬儀は、葬儀屋さんがプランを持っている。
それに基づいて、喪主の意向を聞いて、僧侶がアドバイスして
コーディネイトは葬儀屋さんが行う。
ところが、寺院の葬儀の場合は、プランニングを寺院が
行い、コーディネイトも葬儀屋さんに指示しながら
僧侶が行う。
私はプランナーとしてはそこそこキャリアを積んでいると
思っています。しかし、いつもコーディネイトで失敗する。
実際、コーディネイターとしてはイマイチとも思っているので
寺院葬式のコーディネイトのプランも持っていたんですが・・・
その前に私の番が回ってきてしまった。
いきなりお葬式に直面すると、することはわかっているし
しなければいけないのもわかっていますが、
精神的に余裕が無い(ーー;)
ただ、某近隣寺院が葬儀の次第を夜に
FAXしてくれたのは嬉しかった(*^_^*)
その時点でお葬式をして何もしないまま一日目終了。
近所の方が葬儀の手伝いをしていた時代と違い
親族が葬儀のノウハウを持っていることも無い今では
一般の方は葬儀はかなり大変だろうと思う。
家族葬が増えるのも仕方ないかもしれない。
翌日、一般の方はかなり時間がかかる葬儀社との
打ち合わせはあっけなく終了。
途中で以前にも登場した寺院の住職が来てくれる。
坊主でも葬儀は大変
彼に手伝いの僧侶の依頼をお願いします。
そのあと、午前中に再び別の住職が来てくれる。
肝心なことは話さないで雑談ばかりしましたが
多少は気がまぎれる。
「明日は一日空けときますから」
と言われたが、
「大丈夫ですよ」
と答える。
お昼にかかりますが、導師をしていただく老僧へあいさつに
行き、故人の略歴を渡します。
「戒名は自分で作っといてよ」
「え、私が?」
5月に見送った近隣寺院の先代住職の奥さんの葬儀では
現住職が導師に戒名を依頼していた。
自分で作ればいいのにと思いましたが、そうでもない。
あらかじめ作っておくのなら良いのですが、
亡くなってからでは戒名を作る余裕が無いという
ことがわかって苦戦する(ーー;)
寺院のお葬式の場合には、お参りに来られた寺院に対して
お布施を渡すことも多い。
そのお金も用意しないといけない。
さらに、当院は駐車場が無いので、その手配も大変だ。
すぐ近くに葬祭場ができているので、その葬儀社に
依頼すれば駐車場問題は全く心配ないのだが、
その葬儀社では、寺院の葬儀のノウハウが
無いように思えたので、依頼した場合のリスクが大きい。
やはり、それなりのキャリアを持っている葬儀社でないと。
すべて指示したことしかやってくれないと困るのだ。
やらなければいけないことが多いのだが、
なかなか手につかないまま二日目も終わった(ーー;)