17日18日と近隣寺院による十夜大法会が行われたので
出仕してきました。
17日の晩、18日の朝、昼と三回にわたって法要を行いました。
真言宗の法要としての十夜大法会
こちらが当番のお寺です。
平成23年に作られたとあって、新しいしきれいですね(*^_^*)
ここの住職は本堂を建てる前に四国じゅうのお寺を見て廻った
というだけあって、本堂を中心に右側に集会所、左側に庫裏と
両側に羽を広げたような作りになっています。
しかも、左右の屋根の葺き方が違う!
こんな風に本堂の前に塔婆を立てて、本尊様と縁を結びます。
経木という木の薄い札に戒名や先祖代々を書いてもらって、この
塔婆の周りを囲んでいるソテツの中に入れ供養します。
新しい塔婆なので書きにくいと言われておりましたが、
なかなかうまく書かれています。
しかもこの塔婆は太い。
私がこの塔婆を書いたら、確実に字が左右に動くだろう。
この塔婆を見た瞬間「ん?」と思いました。
普通は思っても言ってはいけない。
ここのお寺は三人文殊寺と違い、床の間に掛け軸や襖も見事な絵が
描かれている。
この場で声をかけてはいけないだろう。
言ってはいけないのだが、住職に声を掛けてしまった。
その瞬間、皆さんから注目されたので、話は止めた。
「三文さん、何?・・・途中で止められたら気になる」
と住職からしつこく聞かれる。
ついに、言ってしまった。
「『二夜三時』って書いてあるけど『一夜三時』では?」
住職の顔色がサッと変わる(ーー;)
やはり言ってはいけなかった。
近隣寺院で行っている法要は、二日にわたっていますが、
一夜一日ですから、二夜と書くのはおかしい。
しかし、住職はあわてない。
「いやいや三文さん、梵習字の本に二夜三時(十夜)って書いてあるよ」
そういわれてみると、梵習字の本にそう書いてあったような気が・・・
帰って梵習字の本を開くと確かに「二夜三時(十夜)」と書いてある。
もともとは「五日三時」といって五日間にわたって一日三回
計十五回の法要を行うのが正式なのだ。
二夜三時だと、三日間にわたって六座しないといけないですね。
法要は大体、夕方日没後に始まります。
現在は午前零時で日付が変わりますが、昔は日没から翌日が始まり
翌日の日没までが1日。
だから、2日にはわたっているのですが、実質は一夜一昼で一日の
法要です。
また、この辺りでは、大体2日(一夜一日)で法要を終わらせるし
1日のところもある。
だから、二夜という書き方には疑問がある。
この住職は色々と勉強されているので、「一夜三時」という書き方も
あるんと言われておりましたが、どっちが正しいんでしょう?
2日間にわたって三座の法要はちょっと疲れました(*^_^*)