2008/03/28(金)06:06
高松宮記念~とつお的ローテーション編~その2
今回は阪急杯のローテーションを見ていきます。
最初に復習を兼ねて00年~07年の連対馬を見てみます。
00年~07年なので7年で16頭の連対馬になります。
00年 フェブラリーS 13 阪急杯 2
01年 シルクロード 1 阪急杯 2
02年 オーシャン(OP) 1 阪急杯 1
03年 阪急杯 9 阪急杯 2
04年 阪急杯 1 マイルチャンピオン 1
05年 阪急杯 4 阪急杯 1
06年 阪急杯 3 阪神牝馬S 4
07年 阪急杯 3 中山記念 13
と、なっています。それをまとめますと、過去7年連対馬14頭となり各ローテーション別に分類すると、
阪急杯 10頭
フェブラリーS 1頭
シルクロード 1頭
オーシャンS(OP) 1頭
マイルチャンピオン 1頭 (休養明け)
阪神牝馬S 1頭 (休養明け)
中山記念 1頭
■阪急杯 10頭
3月開催になったのでこのレースがステップレースとして定着しました。
実際に先ほども書きましましたが、16頭中10頭の連対馬はかなり良い数字ですね。
でも、気になる事があります!
それは、阪急杯で勝った馬の成績が悪いという事です!!
連対馬10頭の阪急杯での着順を見ると(1・2・3・4着以下)、
【3・3・2・2】
と、数字だけを見ると阪急杯で連対した馬がほとんどなので好走している馬が多いとステップレースが直結しています。
ただ阪急杯で1着だった馬で高松宮記念を制した馬は04年のサニングデールしかいなくて基本的には連対馬と言っても2着馬の方が多いですし、高松宮記念で他には03年のビリーヴは9着からの巻き返しだった事を考えると1着馬にとっては良いローテーションとは言えないと思います。
阪急杯というレースがG1のステップレースというのも問題だと思います。
考え方としては、実績のある馬はココが休養明け初戦になる場合も多いので、『斤量』が重く、『休養明けで好走』(力でねじ伏せるイメージで)すると、G1では前走で好走しているのでマークされやすいので『楽なレース』になる訳がないんですよ。
確かに、『坂』⇒『平坦』と変わるなら楽に思えますが、『多頭数』&『展開が速い』となると余力が残ってないなら好走出来なくなるからです…
ちなみに、高松宮記念が6月に開催されていた時は、ステップレースの『シルクロードS』の好走馬の活躍が目立っていました!
京都は『坂』が無いので『疲れ』が残らないから好走しやすいのでしょう。
分かっていると思いますが、G1の前走って『一叩き』してG1で全力で勝負すると思いますし。
でも実績馬って少し負けると『調整不足』って叩かれますので結果を残さないといけないので、『軽くレースする』事は出来ないからだと思いますので『疲れ』が溜まりやすいです。
それに『リズム』も大事でしょうし、間隔が開いているなら巻き返しも分かりますが状態が悪いと中々巻き返すのは難しいでしょうしね。
アドマイヤコジーンの場合は、休養明け初戦ではなく2戦目でした。
しかも0.6秒差を付けての圧勝でしたので『疲れ』は残りませんでした。
気になるのは、03年のショウナンカンプの場合です…
阪急杯は1着で0.4秒を付けて、しかも内枠と強調材料があったのにも関わらず惨敗した事が気になります。
実施に、スンナリ逃げれなかったからという事もあります。
とつおの考えとしては、休養明けで渋化馬場で逃げた事が『疲れ』が残った要因だと思います。
『逃げ』は元々『疲れ』が残り易いですし、阪急杯の前半3Fが33.8秒と渋化馬場を考えても速すぎますね。
阪急杯の開催日は開幕週なので先行有利の展開になる場合が多いのも特徴でしょう!
04年はサニングデールは差し切りましたが、渋化馬場も重なり好走馬は先行した馬が上位を占めましたし、阪急杯は基本的には先行馬有利なレースというのが分かると思います。
それと、01年に2着・00年に4着だったブラックホークは01年は阪急杯1番人気2着でしたが、00年では1番人気1着だった事を考えると04年は1着馬が今回も1着ですが、前哨戦の阪急杯では1着にならない方が良いという傾向で良いので◎評価馬はしない方が良いと思います。
そこで、このレースの事をまとめますと、
阪急杯で連対した馬が良いが、逃げた馬は展開面での有利があったので高松宮記念では割引でしょう。
しかも負け過ぎるのは基本的には良くなく、ハッキリとした理由がないなら最低でも掲示板に載っている方が期待値が高いですし、かつ、2走前で連対している方が良いでしょうね。
後は、阪急杯から出走した馬が9頭の連対馬を出しているが、高松宮記念では2着馬が多いのが特徴。
開催時期が変更後の2着馬は04年☆デュランダル以外は前走阪神コースを走っていた馬です。あまり関係ないかもしれませんが(笑)
他には阪急杯で人気を上回った馬でも好走例はありますが、阪急杯では人気になって巻き返している馬が目立つのも特徴です。
左から年度・馬名・阪急杯で1番人気だった馬の阪急杯での着順・高松宮記念での着順
00年 ブラックホーク 1着⇒4着
01年 ブラックホーク 2着⇒1着
02年 テンシノキセキ 7着⇒11着
03年 ショウナンカンプ 1着⇒7着
04年 ギャラントアロー 8着⇒4着
05年 ギャラントアロー 7着⇒11着
06年 オレハマッテルゼ 3着⇒1着
07年 キンシャサノキセキ 4着⇒出走なし
08年 スズカフェニックス 2着⇒?着
と、阪急杯で1番人気に支持された馬は高松宮記念での成績【2・0・0・5】という成績から良くないが先程挙げた『阪急杯で人気に応えた馬』と『4着以内』を除くと結局は連対した01年☆ブラックホークと06年☆オレハマッテルゼになります。
☆ギャラントアローも☆テンシノキセキも阪急杯では1番人気になっているだけの力はありますが4着、せめて掲示板内に載るくらいのリズムが欲しかったです。
もし、1番人気馬が阪急杯で掲示板に載って人気に応えれなかった時の2番人気馬が高松宮記念での成績だとどーなるのか?
そこで補足的事項なんですが、もし阪急杯で1番人気になった馬が条件を満たさなかった場合は(1番人気馬が掲示板に載らなかった時の2番人気)どーなのか?
00年・02年・03年・04年・05年・07年の阪急杯で2番人気に支持された馬(条件を満たしていた年度)を参考に見ると(左から年度・馬名・阪急杯で2番人気だった馬の阪急杯での着順・高松宮記念での着順)、
00年 マサラッキ 5着⇒出走なし
01年 ダイタクヤマト 2番人気1着と条件を満たしていないし、1番人気馬が2着に負けて条件を満たしていた
02年 アドマイヤコジーン 1着⇒1着
03年 ビリーヴ 9着⇒1着
04年 テンシノキセキ 3着⇒5着
05年 アドマイヤマックス 4着⇒1着
06年 コスモサンビーム 競争中止 1番人気馬は3着と条件を満たしていた
07年 スズカフェニックス 3着⇒1着
08年 キンシャサノキセキ 5着⇒?着 1番人気馬が2着に負けているので条件的には合っていないが…
と、00年の☆マサラッキは高松宮記念には出走しなかったのですが残りの5頭中4頭が高松宮記念では1着になっているのは偶然なのか??
阪急杯で1番人気の馬が条件を満たさなかった場合や出走しない時の2番人気を評価する方が面白いかもしれません。
問題は04年☆テンシノキセキが条件を満たしていたのに好走出来なかった事…
この時は『休養明け』で阪急杯を使ったのですが間隔が開いて馬体重が-4キロと減っていて高松宮記念でも-2キロと微減ですがマイナスが連続でなった事。
☆オレハマッテルゼや☆アドマイヤマックスは『休養明け』で微増して高松宮記念では微減した事が異なります。
03年☆ビリーヴの場合は阪急杯前に海外遠征した時に調整が失敗して大幅馬体重減だったので阪急杯は馬体重を戻しただけであの使い方は悪くないと思ったので高松宮記念では評価しました。相手が抜けて結果的にハズレましたが(泣)
一概には言えませんがそういうこともありえそうな感じですね。
話は☆テンシノキセキに戻りますが、この馬は中京コースで1分6秒台で走るくらいなのでコース適性はありますが高松宮記念では11・5着と馬券に絡むことは出来なかった。
運が悪いのかこの2走は13番枠と15番枠で『外枠』だったのも先行脚質のこの馬にとって良くなかったのかもしれませんね。
07年に書いた事を見ると、
07年は1番人気の出走が無く、繰り上げで2番人気だったのは☆スズカフェニックスでした。
つまりこの馬的には高松宮記念では好走するのではないでしょうか?
1200Mの出走経験が無くそこが唯一の問題点なのですが左回りでの成績も悪くは無いし、1200M経験が無いので個人的には『外枠』の方がレースはし易いと思います。
☆アドマイヤマックスが制覇したみたいにね??
と、書きました。それで1着になっているんですよね(笑)
08年は☆キンシャサノキセキは2番人気で5着と人気にはこたえれなかったが、掲示板に載っているのでリズムはそれ程崩していないが、1番人気馬が2着と条件的には合っているので2番人気の同馬的には苦しそうな予感。
まとめ
1.阪急杯からだと連対馬の成績は良いが【3・3・2・2】、高松宮記念で連勝するのは難しいので◎評価馬には不向き
2.9頭中8頭が阪急杯では4着以内だった事からリズムは大事。実績ある馬が調整不足なら考慮出来るが…
3.1番人気の馬の結果次第で高松宮記念での狙いが決まる。
4.1番人気で1着になるよりも5着以内でリズムを崩さない方が良く、6着以下は良くない。
5.1番人気馬が条件を満たさなかった場合、2番人気馬を繰り上げすると面白い
次回に続く