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2006年11月21日
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テーマ:統一運動(71)
カテゴリ:第1章
 文鮮明師の利益を度外視した崇高な精神
 文鮮明先生は、ワシントン・タイムズの最初の十年でおよそ十億ドルを投入なさった。莫大な投資は最初から覚悟しておられたので、「統一教会を犠牲にしてでもアメリカを救い、世界を共産赤化から救うために、すべての犠牲を覚悟してこの新聞を作らなければならない」と言われたのではないか。
 その当時、この文師の崇高な動機を知る者が、どこかに一人でもいたであろうか。アメリカ全土を隅々まで見渡してみても、十億ドルを大義のためにそっくりそのまま犠牲にできる大富豪は一人もいなかった。そもそもこのような発想は、アメリカ人の頭の中には浮かびもしないのである。
 これに対して文鮮明先生においては、十億ドルのお金が問題ではなかった。必要なら生命までも投入する悲壮な決意を固めておられたのであり、またその決意をわれわれに教えてくださった。まさにイエス・キリストが万人救済のために十字架にかかられた精神である。世界を共産主義から守ることは、すなわち人類を救済する道である。このためならば、その生命までも自ら喜んで捧げる勇気ある方が文鮮明先生であられた。生命の犠牲まで覚悟された方にとって、十億ドルが問題であろうか。新聞社は他の人々には事業かもしれないが、文先生にとっては召命を受けた聖業であった。お金を儲けようという営利事業ではなく、世界を救うための救済事業であった。
 ワシントン・タイムズ創刊から十五年を経て、ワシントン・タイムズは万人の予想をすべて覆した。
「この新聞は六カ月を超えられない」と語った言論分析専門家は、創刊十周年記念日に全国放送に出演して、率直に自分の短見を詫び、これは常識外のことが起こったのだと言った。さらに驚くべきことに、普通なら新聞が駄目にならざるを得ないすべての要素が、ワシントン・タイムズの場合には反対に作用してこの新聞を成功させた、と言うのである。
 第一に、この新聞は主要メディアの指弾を受けた宗教指導者レバレンド・ムーンがやるために、絶対に成功するはずがないと決め付けていた。ところが今となっては、レバレンド・ムーンが理解を絶した宗教指導者であり、その宗教的信念から犠牲的に乗り出したために、ワシントン・タイムズ成功が可能になったと見ることができる。
 第二に、新聞の門外漢である統一教会信徒たちが基礎をなす以上、その人力をいくら動員したところでうまくいくはずがないと断定していた。ところが実際には、新聞を知らない統一教徒たちが虎の恐ろしさを知らずに飛びついたために、この新聞が可能になった。過ぎて見れば、その教会員たちの犠牲的で、昼夜を問わず血の汗を流す恐ろしく純粋な献身があったために、この新聞が可能になったと語った。
 第三に、彼らは事業を知らない人々であるから何も知らずに飛び込んだのであり、必ず失敗するだろうと予言していた。ところが過ぎてみれば、彼らは事業を知らないために、水火も辞せず投入しまた投入して、最後にはこの新聞は軌道に乗るようになったと、専門家は含蓄のある分析をしたのである。





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最終更新日  2006年11月22日 16時38分27秒
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