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カテゴリ:高気密・高断熱住宅
基礎内断熱のメリットは、前回触れました。 今回はデメリットについて。
デメリットといえば、防蟻対策です。
地盤・GLと断熱材が近すぎること。 基礎コンクリート内への侵入の可能性が、床断熱工法に比べて多分にあることです。
そこで、鈴木建築はどういう対策を取っているのか? 4月中旬のブログに書き込んだとおり、 防蟻材(土壌改良剤・木部塗布剤)を何度も何度も撒いていましたよね。
通常、業者任せにすると、建て方後、1回の防蟻施工のみ。 僕は、どうしても不安なので、自身が気の済むまで施工します。
砕石敷きで1回。 ステコン打ち後に1回。 ベタコンクリート、打ち継ぎ面に1回。 玄関下埋め戻し土に散布。 基礎完成時に見えがかり部に散布。以上が土壌改良剤、計5回。
木部は土台・柱・筋交い・間柱周りに1回。(普通ですね) とにかく、水際で寄せ付けないことが一番大事。
そして、完成間近で基礎外部にもう1回の予定。
しかし、あまりに散布しすぎると、住まう方の体に悪そうですよね。 でも心配なく。 だからこそ、薬剤の選定に人一倍、気を使っているのです。
商品名は控えますが、この薬剤の特性は、 1.毒性が低い。(食塩より僅かに毒性が強い程度) 2.昆虫には効くが、哺乳類には効かない。 3.常温では揮発しないため、建物内に成分が充満しない。・・・など。
この薬剤は、 ビルダー向け住宅雑誌 「日経ホームビルダー」でも、高い評価を受けています。
一般的な白蟻業者は、”当社の薬剤は☆☆☆☆だから安全”と言っていますが ・・・。
しかし、僕がどうしても基礎内断熱を採用したくない時。 それは、増築工事で既設建物に白蟻被害が確認できたとき。 目の前に白蟻がいた痕跡があるのに、 基礎内断熱を採用する勇気がありません。 あまりにもリスクが高いので、床断熱工法を採用することが多いです。
ちなみに、あるFC住宅系の基礎外断熱工法は、断熱材が直接土に触れているので、 個人的に好きではありません。 やはり、リスクが多すぎです。
デメリットをメリットにかえる努力はとても重要ではないかと考えます。
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Last updated
2009.07.21 00:29:30
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