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今日は私のお寝坊の話を一つ。
寝坊すんなよ馬鹿!!では終わらない。 今日の話。 今日私は部活で近所の山に行く予定だった。 計画書も作ったちゃんとしたやつ。新入生向けみたいな感じで。 そんで集合時間が9時だったんだ。 朝起きたら9時半だったんだ。 やっちまった・・・。 私は思うわけです。 何という失態。他のメンバーにどれだけ迷惑をかけたことだろう。 というか上級生としてそんなことしていいのか。自分死ねばいいのに。 寝坊した私の存在など無視して、さっさと出発していてくれたらいいのに。 もう、なんと謝ればいいのかわからぬ。全員に土下座参りしたいくらい。 とりあえず電話することにした。 既に出発していれば嬉しい。そうでないなら死ぬほどの詫びとメロスもびっくりの迅速さで集合場所へ向かおうと思った。 電話。 5人くらいにかけても誰も出ない。 はっはーん。これはもう十中八九出発して圏外にいるな、と私は予想する。 私は何とも言えぬ安堵をおぼえたわけです。 いい判断をしてくれたと。 とはいえ、遅刻は遅刻。計画に大きな影響を与えてしまったことには変わりなく、それは全て私の不注意からなるもの。 電話をして謝罪をするのが道理というものだ。 何度か電話しても出ないので、何をするでもなくしばし待ってると、携帯に電話がかかってきた。 メンバーの後輩からである。 あぁ、なんと謝罪しようかと私は悶々としながらも、胸いっぱいの情けなさと全身からあふれ出すこの謝罪の意を伝えようと電話に出たのであった。 以下、電話のだいたいの流れ。特に意味もないが一人称は僕。 僕「もしもし」 後輩A「あ、もしもし」 僕「あの、今どこ?」 A「えー、真に残念ながら登山口にいます」 僕「よかった・・・。いや、もう俺なんかを置いて出発してくれて本当によかった。遅刻などして本当にすまぬ」 A「あー、えー、CL(チーフリーダー)に変わりますね。」 僕「うん」 CL「あ、もしもし」 僕「はい、もしもし。あの本当にすみませんでした。」 C「あのー・・・え?・・・え!」 僕「もう本当にね、寝坊した自分が情けない。申し訳ないです」 C「・・・え?えーー・・?」 僕「・・・?」 C「なんか後輩Bさんがくぁwsrtfg・・・」 僕「ん、聞こえない」 C「僕さん来ると思ってたんですけども、後輩Bさんが僕さん今日来ないよって言ってたんで、出発してしまったんですけども」 僕「ん?よくわからん」 C「Bさんが僕さんは今日来ないことになったよって」 僕「え?」 C「はい」 僕「Bが、今日俺が来ないはずだと言ったの?」 C「はい」 僕「あー・・・っと、いや、あくまで遅刻した俺が一番悪いし、とても申し訳ないとは思うんだけども、俺はそんなことを言ったことは一度もないんだが…」 CL「すみません」 僕「いや、一番悪いのは俺だよ」 CL「Bさんと代わりますね」 僕「うん」 B「僕さん、すみません」 僕「状況が分からんのだが。」 B「いやぁ、すみませんねー。僕さん今日来ないもんだとばっかり思ってましてねー」 僕「結果としては…まぁ、良かったけども、何というかその…なんで?」 B「勘違いしてまして」 僕「はぁ。そうかそうか。」 B「はい、本当にすみません」 僕「まぁまぁ、もとはといえば遅刻をした俺が一番悪いわけで、別に気にしなくてもいいさ。登山、気をつけてね」 B「はい。本当にすみませんでしたー」 ガチャ。 なんで俺が謝られてるの? 電話してひたすらごめんなさいと言う予定だったのが、気付けばごめんなさいと謝罪されていたでござる。 この結果は予想していなかったでござる。 俺、ぽかーん。 たぶんこんな流れだった。 ・僕、睡眠中 →集合時間9時になっても僕が来ない →CL「僕さんが来ない」 →後輩B「僕さんなら今日来ないことになったよ」 →CL「そうだったのか。ならさっさと出発しよう」 →9時半。僕起床。ガビーン。謝罪の電話。 →登山口にて着信履歴に気付く。あれ?なんで?来ないんじゃなかったの? →通話。CL,B、自分たちの勘違いに気付く。 →お互い謝罪。 そういえば、自分の携帯に着信履歴もメールもなんも来てなかったなと今にして思う。 勘違いしてくれたおかげで、私という存在が計画から抹消され、計画は迅速に進み、私としてはよかったよかったという気持ち。 一方、後輩諸君はその心地にあらず。 メンバー一人を完全にシカトしてしまった。なんてこった!っつーかメンバーの把握もできないなんて全然ダメじゃないか!!という心境なのだろうか。 どっちもどっち? 僕の非。 いやいや、結局のところ、遅刻しなければすべて順調に進んだわけだから、遅刻したテメェが一番悪いんだよと。最低だよ、私は思う。それが私の本音。 後輩方の非。 メンバーの把握ができていない。それはもちろん批判されてしかるべきであるが、結果として僕としては嬉しい展開。素直に批判する気にもなれないんだよなぁ。勘違いしてくれてありがとう、が本音。 後輩方の反省。 夕方、CLがうちに来てわざわざ謝りに来た。なーんで遅刻した俺が謝られてんだろうってね。俺はなんて答えればいいんだろう? 「今後気をつけろよ」←こんな偉いこと言える立場じゃない。 「気にしなくていいよ」←気にした方がいい。 「勘違いしてくれて助かったよ」←本音。 一番悪いのは自分だよ、と答えました。 なんだかなぁ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.04.24 22:32:14
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