2010/11/01(月)17:54
鍋とその会話
先日、ちょうど寒くなってきたということで、アパートで友人と自分の4人で集まり鍋をした。
メンバー。
・俺
・エミール・・・エロい彼女(社会人)と同棲している。超美少年。軽いニヒリストで基本的にマイナス思考。
・大先生・・・病弱な彼女がいる。たまにyahoo知恵袋の恋の相談に返答している変人。メタボ。
・やす・・・独り身のさわやかイケメン。見た目も性格も文句ない好青年だが、最近オタク化が進んでいるのが気がかり。エミールと同じゼミ。
夕方頃、やすの運転する車に乗り込み買い出し。我がアパートに集いて鍋をする。鍋はとてもうまく仕上がり、満腹になったところで麻雀に興じる。
話題はそこに生じた。
やす「今度うちで開くゼミの飲みあんまやりたくないんだよね」
大先生「なんで?」
やす「なんかさ、面倒というか特に用もないのになんでわざわざうちで飲み会しなきゃいけないの?」
俺「そもそも何でやすのとこで飲み会に開くことになったわけよ?」
やす「話の流れ?っつかなんかさぁ。ハナちゃんっていう子がやたら俺に絡んでくるんだよ」
俺「うらやましいじゃないか」
やす「そうでもないよ。あの子は…あの子は何か…ねぇ。ないんだよな。わかるっしょ?」
エミール「分かんないでもないね。悪い子じゃないんだけども」
やす「そうそう。会えば分かるよ」
俺「じゃあ何か。その子がやすに気があって、ハナちゃんのプレッシャーにより飲み会を開くことになっちゃったと」
やす「そんな感じじゃないかと思う」
大先生「やすはその子が告白してきたらどうする気なの?」
やす「断るよー。あの子はない」
エミール「まぁそうだろうね」
大先生「じゃあ飲み会も断っちゃえばいいじゃないか」
やす「それは他の人にも迷惑だから今さらね。仮病使いたいけどもそうもいかない。それ以上にハナちゃんを何とかしたい。」
エミール「何とかって何とするの?」
やす「断る?君のこと好きじゃないからみたいな?」
俺「告白されてもいないのに断るというのは少々自惚れすぎてる感じがしないか。」
大先生「ハナちゃんは本当にやすのことを好きなのだろうか」
やす「少なくともうっとうしいくらいに絡んでは来るよ。」
エミール「あれは気があるね。間違いなく」
大先生「でも別に好きじゃない。鬱陶しいと。」
やす「うん」
エミール「いいじゃん。鬱陶しいなら放っておけば」
大先生「そうだよね。告白されるまでは放っておくしかない。されたらはっきり断ればいい」
俺「告白されて断りたい時ってなんて言えばいいんだろうね」
やす「貴様に興味はない!帰れ!」
エミール「無言で立ち去る」
大先生「ひどすぎでしょ!」
俺「なるほど」
やす「でもさ、ハナちゃんって断っても付きまといそうじゃない?」
エミール「あーたしかにそうかも」
やす「じゃあ私死ぬわ!!みたいな感じで」
大先生「いいじゃん。断って死んだら死んだで」
俺・エミール「え?」
大先生「え?」
俺「あれか。もし断って死んでもどうでいいと?」
大先生「うん。あーあの子は馬鹿だったんだなって。それでおしまい」
エミール「それはないわー。やすは?」
やす「どちらかというと大先生かな」
エミール「だってさ、少しくらい何かあるでしょ。罪悪感・・・とはちょっと違うけども後味の悪さくらいは。」
大先生「いや、ないね」
俺「いやなんつーかさ、あの子が馬鹿だってのには同意なんだけども、自分が死に関わったのに何も感じないなんてそりゃ嘘ですよ」
やす「でもそうじゃないかな。実際自分に何の問題があった?その子が勝手に死んだだけでしょ?」
エミール「そういえばそうなんだけど俺には耐えられないね」
オチなし。