2010/12/25(土)20:26
ハッピークリスマス
幸せとはなにか。
例えば今日はクリスマス。多くのカップルは笑顔に満ち、蜜のように甘い時を過ごすことだろう。一方で独り身の者はカップルたちを羨み、憎しみの呪詛を唱えながらこの日を過ごすのだ。
多くの人は思うことだろう。前者は幸せであり、後者は不幸であると。
だが考えてほしい。クリスマスをカップルで過ごすことは、独り身でクリスマスを過ごすものより幸せだと本当に言えるのであろうか。もしやすると、孤独にクリスマスを過ごすというのはとてもとても幸福に充ち溢れた行為であるかもしれない。よしんば孤独は不幸であると大多数が答えたとしても、実は幸せであるというその可能性をいったいだれが否定できようか。
その男は考えた。
クリスマスに、他の誰よりも孤独で、それでいて幸せに充ちた時間を送ってやろうではないかと。
で、家で一人チーズフォンデュやれば、相当孤独なんじゃねぇのか?と思って、実際にやろうとしたんだが、どうあがいても幸せな気分に浸れそうにないのであきらめた。
だが一つ。気付かされたことがある。
そういうくだらないことを考えている時の自分は、他の誰よりも幸せに違いないということだ。