後場の概況
3連休明け21日後場の日経平均株価は前週末比256円70銭高の9652円02銭と5日続伸し、高値引けです。終値では7月7日以来、2週間ぶりに9600円台を回復しました。薄商いのなか、先物へのまとまった買いが観測され、引けにかけて切り返しの動きとりました。午後1時過ぎに衆院本会議で解散が決定したが事前に想定された内容だったため、市場の反応は限られました。連休中の遅れを取り戻す格好で、目新しい材料は見当たりません。衆院解散についても、すでに各党の公約も内容が明らかになりつつあり、公約が正式に発表されても大きな反応は見込めません。8月30日の投開票までは4月-6月期の国内GDPぐらいです。 業種別では、6月の粗鋼生産が前月比ベースで2カ月連続で増加したことから、新日鉄 など鉄鋼株が一段高し、住友鉱 など非鉄金属株も高く、クレディスイス証が投資評価「アウトパフォーム」(強気)でカバレッジを開始した伊藤忠 など商社株も高値圏で推移しました。バッテリー生産工場を建設する日産自 など自動車株も堅調でした。半面、個別で、09年12月期連結業績予想を下方修正したオプテックス や、千趣会 は安く、ファーストリテ 、JT なども売られ、ANA 、JAL などもさえない動きです。なお、東証業種別株価指数は、全33業種中、31業種が上昇しました。