その言動から悪名も高い悲劇の王妃マリーアントワネット...。
でも、実際は14歳で他国に嫁入りし、無邪気でキュートで
最後まで気高さを失わず、側近たちには愛された女性だったらしい。
あの民衆に対しての有名な言葉…
「パンがなければケーキを食べれば...」
というのも、彼女が発したものではないらしい。
豪華絢爛のベルサイユ宮殿。
派手派手な衣装や眩しい装飾品や小物類...
色あざやかなスウィーツの数々...
女性としては、見たいじゃ~ないですか~。
映画を見ている時だけでも
なんだかリッチな気分になれそうで...。
で、さっそく見に行ってきましたよ~
ん~~~デモね~
ちょっと~、なんで、ヴェルサイユ宮殿の中で英語なのよ~
すっごい違和感...。
時々、「メルシー」と言うのもなんかヘン...
マリー・アントワネット役のキルステン・ダンスト...
この女優さんには、あまりエレガントさが感じられないのです。
この人はあのスパイダーマンのヒロインよね。
スパイダーマンの時よりはずっといいけど...
どうしても、私には美人と思えないし、スパイダーマンでは
もう少し繊細な感じの人が彼女だったらどんなに良かったかと
思ってたんです。(主役のドビーがかわいいだけに...)
一緒に見に行った友達にいたっては
「スパイダーマンに出てくる、あのブスの女優じゃない?」
と言う始末...ごめんなさい、ごめんなさい...。
監督はコッポラの娘らしけど...
音楽もロックを使ったりして、かなり現代風…
だれも見たことのないマリーアントワネット、
ポップに仕上げたかった監督の意図は伝わってきたけど...
やっぱり時代背景と、どこか
かみ合わないものを感じてしまいました。
なんだか、マリーがアッケラカンとし過ぎ。
あっさりと、フェルゼンと不倫してしまうのも、お粗末な感じ...。
フェルゼンもぎらぎらしててイヤ...。
私が唯一いいと思ったところは
ルイ16世から贈られた離宮トリアノンでの生活です。
花や動物たちにかこまれて穏やかな暮らしぶり。
子供たちのかわいいことったら...
羊の子供も物凄くかわいかったし...
マリーが自然をとても愛していた事に好感がもてた。
とにかく、主人公の顔もしっくりこなかったし
(もっと面高な美人にして欲しかったわ~)
ん~たしかにキュートなところはあったかもしれない。
戦場でいつ死ぬかわからないフェルゼンが、マリーを見て
ぎらぎらしちゃうのも、仕方ないことか、とも思いましたが...
衣装やお菓子や小物類は確かにきれいだとは思ったけど、
お~~って、物凄く感動するまでにはいたらなかったのは
なぜかな~?
前半から、
ただただ贅沢三昧な暮らしを見ていて、なんだかうんざりしてきました。
そのうんざりさの中に王妃の悲しさ、はかなさは、感じる事ができましたが。
ああ、やはりこんな生活はいやね~
どんなにおいしいものが食べられて、
高価なものを身に付けられても
男の子を産むことだけがプライドを維持できる事だなんて...
自由もないし...。
友達も言っていたけど、マリー・アントワネットのケーキというと
オーストリアで食べていた、クグロフなんですよね。
小麦粉の生地にアーモンドスライスやレーズンを入れた
シンプルなお菓子です。帽子みたいな...あれです。
そんなところが描かれているのかなと思ったって。
王妃には素朴な部分があったんではないかって...
所詮、アメリカで作るものってヨーロッパの繊細な部分は
描けないのかもしれないな~...なんてね~。
でも、国を治める能力のない優柔不断な男と結婚させられた
女性の哀れさは確かに伝わってきました。
頼りなくても、ルイ16世が優しかったのは救いかな...
友達がくれた招待券で見たから(つまりただ)許せたけど
この作品に1800円出すのは...??と言う感じでした。
ああ、期待してたのに...。
あ、でも若い人には、すんなり受け入れられるかもですよ。
それと...
もうひとつ、書きたいことがあるんです。
この映画のHPで知ったのですが、なんとあの
マリーアントワネットの偉大なる母、マリア・テレジアの役を
マリアンヌ・フェイスフルが演じていたんです!!
マリアンヌと言えば、
そう、私がローリングストーンズが大好きだった頃
イギリスの雑誌に必ずミック・ジャガーと一緒に載っていましたっけ。
♪As Tears Go By♪は彼女に贈られた曲なのですね。
どこか繊細で、透明感のある美少女でした。
ミックの恋人であり、シンガーであり女優...
そうです、アランドロンと共演した「あの胸にもう一度」
見ましたよ~。なんだか退廃的な自滅的な女の子を演じてた
ような気がします。
原題は THE GIRL ON A MOTORCYCLE だったんですね~。
ピタッとた革のツナギが話題でした。
ああ懐かしい…
あの顔とあのスタイルでは...男性がほうっておくわけがなく...。、
でもその美しさが災いしたのか
かなりな荒れた生活をしたらしく、ドラッグづけとなり
命もあやうくなりかけたのですが
みごと更生したのですね。
あの小悪魔的で、妖精のような彼女が
あんな意志強固で立派なマリア・テレジアを演じたなんて、
本当にびっくりしました。
変われば変わるものです。全く別人、サプライズです!
でも、更生できて良かった~
女性に関しては、相当ひどい奴ね~ミックって...
あの当時のロックシンガーは皆そうなんですね~。
よかった~、いくら好きでもかかわりあいにならなくて~