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2007.09.09
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カテゴリ:ART


りぼん今朝、「新日曜美術館」を見ました。

   「この人が語る私の愛する画家」

     山田太一  私と浜口陽三


山田太一さん脚本のドラマは好きだったし

銅版画も好きなので...

 

 

初めて知った浜口陽三

 さくらんぼ.jpg青い蝶.jpg   

           パリの屋根.jpg

好きですね~こういう銅版画。


外国ではとても有名なのに、日本でどうしてほとんど知られていないのか

山田太一さんは大好きなこの銅版画家のことを

この機会に...と熱く語ってくれました。

絵を描くのに、「はじめは闇だ」という浜口 陽三…

闇の中にどんな色をにじませるか...

それは知らなかった官能の世界を教えられたようだと語る山田さん。


パリに行った浜口陽三の名を一気に世にしらしめたのは

それまで、黒と白しかなかった銅板画に

カラーメゾティントという色彩を使った改革を成功させた事だった。

赤、青、黄、黒...というたった4つの色を微妙に重ねる事によって

生み出される、独特の世界...。

浜口陽三は、サクランボなどの果物や蝶など、素材の限定をする。

山田さんが浜口氏に会ったとき

「どうしてほかのものを描かないんですか?」と

質問すると「めんどうくさいから...」と答えたという。

自分でしか描けない世界、どこにもない世界...

「恐ろしいほどの自己限定」


そして...

むむ、急に小津安二郎監督のことを話し出して焦点がボケたな~

と思っていたらそうではなく、銅版画家浜口も映画監督小津も

「自己限定」と言うところでは共通していると言いたかったのね。

う~~、でも...

小津は小津で特集を組める素材ではないですか。

なんか、盛り込みすぎて少し食傷気味になってしまった。

山田太一さんだから、やはりそういう流れになったのだろうけど、

もう少し、浜口のことを知りたかったし

山田太一、浜口陽三 ラフカディオ・ハーンの

愛する「闇」のことをもう少し深く掘り下げてほしかったかな~


山田太一さんは闇が好きだといった。

でも、ご本人は浅草生まれの浅草育ち...

夜はネオンいっぱいのはずなのですが...

闇の中の光を表しているものが好きで...

さんさんとあたる昼の太陽の光より好きなのだと言っていた。


ラフカディオ・ハーンも闇を愛した。

闇の中のなんだかわからないもの...魑魅魍魎の世界...

目に見えない、なにか...

それは、闇を愛する者にとってはワクワクするものなのか?

でも彼も「こんなわたしなんか、世の中にいらないんです」

と嘆いていたんだね~まさに「闇」だね~


私は「闇」というと

学生時代の親友の実家、山形県の東根市に行ったことを思い出す。

たしか友達と近所(と言っても一キロ以上はあったのでは?)

の親戚の家からの帰り道...

電灯もない夜道を二人きりで歩いた。

よく、歩けるな~こんな暗い道を...と驚きながら…

で、急に思った。

もしかして、この隣を歩いている友達が実は妖怪だったら

どうしよう、と…

怖くて口がきけなくなってしまった。

それまで経験したこのない、真の闇だったのだ。

闇は人にいろいな想像させてしまう...のかも...

私は夜はネオンギラギラが好きかもしれない~スマイル

 

四つ葉小津安二郎監督...実は思い出すことがあります。


私は結婚前に父とふたりで旅行した。

それは父が、

原節子演ずる一人娘と、笠智衆演じる父とが、

ようやく決まった娘の結婚の式の前にふたりで旅をするという

小津安二郎監督の「晩春」という映画に

もろに影響を受けてしまったからだった。


はいはい、私もずいぶんと行き遅れておりました...

あのときは新潟に私たち親子のルーツを尋ねる旅だった。

親戚によったり、市役所で家系図を調べたりした。

若いころは映画監督になりたい父だった。

でも、母と私を食べさせるために、一生をサラリーマンで送った。

仕事をしていないときは酒を切らさない父であった。

晩年(と言っても50代か~)、8ミリカメラと映写機を買い込み

うれしそうに撮影をし、編集していたっけ...。

今、生きていたらコンパクトなビデオカメラで、

 喜々としていろんなものを撮っていたことだろう...。ビデオ


小津安二郎ファンは若い人も多いですよね。

 

星脚本家山田太一さんのドラマは好きでした。

「男たちの旅路」「岸辺のアルバム」「思い出づくり」などなど...

特に鶴田浩二主演の「男たちの旅路」はもと特攻隊員だった

主人公が若い人たちとの交流の中で本音で言葉をぶつける

場面が、胸にずし~んときました。

障害を持った若者達を真正面からとらえた回を覚えています。

斉藤洋介さんの演技があまりにも見事でした。


「岸辺のアルバム」もかなり刺激的でしたね。

帰国子女の光と影、高度成長時の営業マンの悲哀、人妻の不倫...などなど

それまでのホームドラマにはない、辛口のシナリオでした。

ジャニス・イアンの主題歌も新鮮でした。(山田さんが選んだのですね)


今でもテレビ欄で「脚本 山田太一」の文字があるときは、

ビデオに撮って見たりしています。

いつも「現代」を鋭い感性で切り取り、きっちりした言葉で

物語を進行させていて、見ていて引き込まれていきます。


最近はあまり見てないですが、たまに見ると

鋭さよりやさしさを、より感じるのですが...


いろんなことを、感じさせてくれた

今日の「新日曜美術館」でした~

ビデオに撮れなかった~残念!

 






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最終更新日  2007.09.10 08:19:27
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