昨日、埼玉県立近大美術館の
「ロシア・アバンギャルド」展に行ってきました。
ひとりで美術館に行ってアートに浸りたい…。
この頃思っていました…。
でも遠くに行くのは疲れていや…
どんな有名な人の絵や造形でも、
人がいっぱいでゆっくり見られないところもイヤ…
そんなとき、近くのこの美術館はとっても重宝。
黒川紀章設計の建物も気にいっています。
「ロシア・アバンギャルド」…
なんとなくポスターを見ていて興味がありました。
わりと抽象画は好きなんです。
入ってみると、「あ、いいなぁ、あたし好きだな~」
と思える絵ばかりでした。
20世紀初頭のロシアの歴史的背景というと
1917年の社会主義革命があります。
若い芸術家たちは旧いものを否定し、
マティスやピカソをとりいれ、絵画ばかりでなく
デザインや建築や演劇…と広い分野で活躍しました。
なおかつ、彼らは
ロシアに根ざした民衆芸術の素朴な力強さも
忘れませんでした。
世界にも影響を与えた彼らでしたが、1930年代になると
「社会的リアリズム」と呼ばれる具象的絵画しか
認められない時代になって、
そのころの作品は1970年代まで倉庫に眠っていたのです。
その時の指導的立場の画家でさえ、
晩年は写実的な肖像画などを描いているのには
びっくりしました。
ほんの20年足らずの活躍だったように思われますが
まさにそれが
青春の「ロシア・アヴァンギャルド」と呼ばれる所以なのですね~
ちょっと、胸がちくっとしますね~。
作品も作者も私は、初対面でした。
でも、日曜日にこんなに空いている美術館…
うれしいですよ^^
好き嫌いが、別れるかもしれません…
私はほんとに行ってよかったと思いました~。
なんていうかね、見なれたキュビズムとかなんかも
どことなく素朴で温かみがあるんです。
色も私好みのものばかり…
どの絵も「どうよ!」って感じのイタケダカさがなくて…
たしかにマティスやピカソのような,こちらの心が
どきっとして騒がしくなるようなインパクトはないけど、
なんか、なんかいいんだなぁ~
北欧とも違う、アジアとも違う…なんだろうこの感覚…。
そして、たった3分間だけなんですけど、
なんと無声映画のも2つやっていて、
「アエリータ」という映画は、魅力ありました。
役者の表情もとってもいいし(もんのすごく鼻が高いのにびっくり)
舞台装置などのデザインや衣装が新鮮に見えて、
心惹かれました。
これって1924年の作品、トルストイ原作による
同名SF小説を映画化したロシア初のSF映画なんですね。
今度の土曜日にまるまる無料で見られるんですよ~
図録と、ファイルを買いました。ファイルは2種類しかなくて…
↓ これは色がきれいだなぁと思います。
あと、マトリョーシカのカンに入ったチョコとか紅茶とか
グッズがいろいろあったけど、みんな高いよ~(-"-)
図録、装丁が気に入りました。ちょとおされでしょう?
切り込みから絵がのぞいてるんですが
この切り込みは赤の部分がアルファベットなんですよね。
BECHA PYCCKOTO??かな~??
この展覧会を企画したアートインプレッションという会社で
製作したものでしょうね、きっと。
この展覧会は去年、文化村ミュージアムでやったんですね。
その時の入場料は1400円、この埼玉県立美術館は900円…
ふ~む……\(^o^)/
あ、それから、一階の常設展も見てきたんです。
そしたら、草間彌生のコラージュが3点もあるじゃないですか~。
申し訳ないんですが、他の人の作品はかすんじゃいました。
草間彌生の作品(全てではないけど)も人も好きです~
あのくらい突き抜けてみたかった、いやみたい…
彼女の作品は不思議な魅力…そして圧倒感。
いや~思いがけなく作品が見られてうれしかったです。
美術館を出ると、思わぬ寒さに身震いしました。
ヒップホプを練習している、女の子の集団がいて…
いっしょに踊りたくなっちゃいました。
楽しそうだった~
遅いお昼を軽く食べただけだったので、
こばらのすいた私はあれこれ迷った末
あのレトロな喫茶店、珈琲館によって
シナモントーストとカフェオレを…
なんとイケメンのお兄さんが3人もいました!
カウンター越しのお兄さんたちをちょい気にしながら(笑)
食べるトーストは甘く、カフェオレは実にうまかった。
…なんかオヤジっぽいね(~_~;)
さて、夕食をあれこれ考えなら帰宅…
現実に引き戻されたアラネアでした~
好きなものを観るって(あ、イケメンもだけど、アートね)
楽しいし、気力が湧いてきます。
…追記
もうおわっちゃったんですけど、
マトリョミン(テルミンが内蔵されたマトリョーシカ)の
演奏もあったそうなんです~~
ちょっと聞いてみたかったなぁ。
テルミン、マトリョミンの事は以前の日記に…