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2018.08.14
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カテゴリ:ART
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 ​昨日、NHKテレビ「日曜美術館」の『いわさきちひろの世界』
を観て、現在、東京ステーションギャラリーでやっている
「いわさきちひろ、絵描きです」展に行きたくなりました。
娘に話したら行きたいと言うので
さっそく今日一緒に行ってきました。


   
東京ステーションギャラリーがある丸の内北口の天井・・・美しい・・・
40年も前ですが、東京丸の内の銀行に勤めていましたから
懐かしい場所なのですが、やっぱりずいぶん違ってました。

いわさきちひろさんの絵・・・
実は以前からそれほど心惹かれる事はなかったのです。

でも昨日の日曜美術館を見て、ちひろさんて実はかなり苛酷な
人生経験をしてらっしゃった方なのだとわかり
絵を描くことに、いろいろな変遷がある事を知り、
興味をもったのでした。

彼女はかなり裕福でインテリジェンスな家庭に育ち
その絵の才能は早くから現れていたのですが
親から無理やり見合い結婚させられ、夫の転勤先である満州に
行き、愛のない結婚生活に暗い日々を送るのですが、ついには
夫が精神を病み自死してしまうのでした。

いったんは日本帰るのですが
戦時中ふたたび、女子開拓団に同行して満州に行きます。
その時は満州で働く男の人達に嫁いでいったお嫁さん集団に
書道を教えるという目的だったのですが、戦争が悪化し
食料もなく劣悪な環境の中、彼女は心身を病み、帰国するのでした。

​その時の彼女は
「弟子を見捨ててしまった」という自責の念にかられたようでした。

日本に帰ってから、暗い過去を払拭するかのように絵に没頭していくのですが
始めは油絵を描いていたのですね。
それは、あのふわっとした美しい水彩画とは違う
暗い色で野太く描かれたもので、びっくりしました。

それと初めて知りましたが、彼女は左利きで
左で絵を描き、右手で字を書いていました。
それに洋裁も得意のようで自分で作ったワンピースも展示されていました。

そしてこの展覧会の名前
​いわさきちひろ、絵描きです​​」は
2番目の夫と会ったときの自己紹介のことばからきています。
「私は挿絵画家ではない、絵描きなんです」という
彼女の強い意志が表れているようです。

この展覧会を見るまでは、
「いわさきちひろね~」と軽~いきもちで
彼女が描く子供の顔が、好きでなかったのですが
とっても深い人生を知ったらなんだか違って見えてきました。


   
  この子のスイカの種みたいな目・・・
なにかを語り掛けているようでこの表情がとっても好きです。





人魚姫が天に昇っていくところと王子様を思っているところ・・・




   戦火の子供の顔・・・必死に子供を守る母親の厳しい表情
抱かれる子供のあどけない・・・でも何かを感じている目・・・
こういう表情も描ける方だったのです!

黒柳徹子さんの「窓際のとっとちゃん」の挿絵は
ちひろさんが55歳で亡くなったあと、息子さんが
選んで下さったものなんですってね。
あまりに文章にぴったりなので驚きます。

今日は「絵描き」のいわさきちひろを堪能することができました。

今まで先入観で見てしまっていて、本当にごめんなさい。






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最終更新日  2018.08.14 20:39:10
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