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2019.06.29
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カテゴリ:映画
​​ 昨日、近所の芸術劇場のシネマスタジオで
スペイン、アルゼンチン合作映画「家に帰ろう」を観ました。

またもやネタバレ注意です。

ずっと観たいと思っていました、
けして楽しい映画ではなく、重いテーマを観客に突き付けますが
俳優陣の達者な演技とわかりやすい構成で
映画としての「面白さ」は充分あります。

88才のアブラハムは老人ホームに入れようとする娘たちから逃れ、
一人旅に出ます。
医師から切断を宣告されている片足を引きずって・・・

かなりよぼよぼで危なっかしいのですが
その頑固さと意志は、笑えるほど強固なのです。

それもそのはず、アブラハムには
耐え難い過去があったから・・・

彼はユダヤ人であり、ホロコーストから逃れてきたのでした。
親も親戚も目も前で殺され
物語を作ってお話しするのが大好きだった11歳の
かわいい妹はトラックに他の子供達といっしょに
積み込まれて収容所へと・・・
その時の妹の目を彼は忘れません。

彼が足が悪いのと唇の端っこに引き連れた傷が
ある事も、わかって来ます。
そしてドイツの将校たちに辱めを受けた事も・・・
実際に映像には現れなくても・・・

ホロコーストの行進から逃れた彼を、
父親の反対を押し切ってかくまい、
傷の手当てをしてくれたのが幼馴染で同い年の友人でした。

命の恩人の友人との約束・・・
仕立屋であるアブラハムがスーツを仕立てて
プレゼントする事でした。
70年経って、その約束を果たすアルゼンチンからポーランドまでの
旅なのでした。

途中、ちょっといい加減?なミュージシャンの青年や
ドイツ人の人類学者の女性や、
歌手でホテルの受付嬢をしている個性的な初老の女性に
助けられたリしながら・・・

最後は親切な看護師の若い女性に
友人宅まで連れて行ってもらうという幸運にめぐまれ・・・

ついに・・・!

後半部からシネスタジオのあちこちから
すすり泣きが・・・

この映画を観て、戦争も人種差別も経験してない自分が
なんと幸せなのかと思いました。

アルゼンチンからポーランドまでの旅で、たった1センチでも
ドイツの地を踏むのは絶対にイヤだという
老人の気持ち・・・理解できるような気がしました。

よくぞこんなに心と体に傷を受けて生きてこられたと
思いました。

なぜ、ナチスはそんなにもユダヤ人を大量虐殺したのか・・・
殺し方もさまざまだったのでしょう。

人間の闇と狂気を感じました。

重いテーマでちょっと疲れましたが
やはり観て良かったと思います。








最終更新日  2019.06.29 17:16:02
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